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仮想旅行サイト“美穂の旅”で、実際の宿泊施設や旅行の予約が可能に

2001年02月08日 18時14分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)テグレット技術開発と(株)バーチャルネットサポートは8日、宿泊予約サービスに関する業務提携を行なうことで合意したと発表した。これにより、テグレット技術開発が運営する仮想旅行システム“美穂の旅”の会員は、美穂の旅の画面上から実際の宿泊予約や国内旅行の申し込みが可能となる。

美穂の旅は、自分の分身が世界中を旅行し、その経過を電子メールで報告してくれるという一風変わったバーチャルツアーを楽しめるエンターテインメントサイト。分身は旅行先の写真を集めたアルバム(旅行記)もウェブサイト上に作成、さらにさまざまなユーザーの分身同士が旅先で出会うことで、ユーザー同士のメール交換も可能になる。ユーザー登録料およびサービス利用料金は無料。現在の会員数(ユーザー登録数)は85万人で、うちiモード対応サービスを利用しているユーザーが20万人。ユーザー層は、20代後半~30代後半の女性が全体の6割を占めるという。

旅のたまごは、国内のホテルや旅館などの宿泊施設の予約や、旅行会社が提供する国内ツアープランへの申し込みを行なえるウェブサイト。宿泊施設は、都道府県/地図/予算/施設名称/住所から検索可能。また国内ツアーは、ツアータイトル/予算/地図から検索できる。会員登録は無料で、会員数は5万人。現在の受付件数は月間2000~3000泊、月間売上は2000万円~2500万円。

宿泊施設/国内旅行の予約サイト“旅のたまご”のトップページ

今回の業務提携により、美穂の旅の会員は、美穂の旅用IDとパスワードで、旅のたまごでの宿泊予約やツアー申し込みが可能となる。またiモード版美穂の旅の会員も、iモードから直接予約が行なえる。サービス開始時期は3月初旬。美穂の旅サイトのトップページに宿泊予約/ツアー申し込み用のボタンが用意され、そのボタンをクリックすると、旅のたまごのデータベースにアクセスでき、場所や予算などを選択するだけで宿泊予約やツアー申し込みが行なえる仕組みとなる。

現在の宿泊予約サービスはビジネスホテルが中心だが、美穂の旅の会員は半数以上が女性のため、女性向けのリゾートホテルなど、美穂の旅会員に特化したサービスも提供するという。両社は、美穂の旅でのサービス開始後の宿泊予約の売上目標を、2001年夏で月間15万泊(月間売上14億円)、2001年秋で月間25万泊(月間売上21億円)、ツアー売上を2001年内で50億円としている。

また、美穂の旅でのサービス開始に合わせ、旅のたまごサイトもリニューアルする。予約操作を簡潔にし3~4回ボタンをクリックするだけで予約操作が完了するようにするほか、全国50社以上の旅行会社と協力し、電話での予約も受け付ける。さらに旅たまごがおすすめする国内ツアーを特集として紹介するという。さらに旅行会社と提携し、海外旅行の申し込み受付サービスも年内に開始するとしている。

本日都内で行なわれた発表会で、テグレット技術開発の代表取締役である野手正之氏は、「両サイトの会員を合わせれば90万人となり、これまで国内最大と言われていた宿泊予約サイト“旅の窓口”(会員数77万人)を凌駕する。今後日本一の宿泊予約サイトになる可能性は十分にある。美穂の旅は遊び。ほとんどの遊びはいずれ飽きられるものだが、旅行自体はなくならない。遊びと共に、絶対になくならない部分をユーザーに提供したい」としている。

テグレット技術開発の野手正之代表取締役(左)と、バーチャルネットサポートの稲垣昌実代表取締役(右)

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