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FMV-BIBLO NE6/750B

FMV-BIBLO NE6/750B

2001年02月07日 18時31分更新

文● 佐久間

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FMV-BIBLO NE6/750B

富士通

オープンプライス

富士通のA4オールインワンノート「FMV-BIBLO NEシリーズ」は、2001年春モデルで一挙に8モデルもラインナップしている。CPUはMobile Celeron-600MHzからMobile PentiumIII-850MHzまで。ハイエンドモデルは1400×1050ドットの高解像度表示が可能な14.1インチTFT液晶を内蔵(ほかはすべてXGA表示)。その中から、CD-RW&DVDのコンボドライブを搭載する中堅モデル「NE6/750B」をピックアップしてレビューをお届けしよう。

A4ノートBIBLOの選び方 編集部のお勧めはずばりこの機種だ

CD-RW&DVDコンボドライブとFDDを内蔵するA4オールインワンノート、「NE6/75B」(型番最後のBがコンボドライブを示す)。側面先端の三角の穴は、低音を響かせるバスウーファ。

 「NE6/750B」のスペックを述べる前に、これだけ豊富に揃ったNEシリーズの中で、ずばりどれを買えばいいの? と迷っている読者も多いことだろう。今回編集部で借用、評価したNE6/750Bは、Mobile PentiumIII-750MHz搭載でCD-RW&DVDコンボドライブを内蔵する、かなり上位のモデルだ(店頭での予想実売価格は30万円前後)。編集部の予想するNEシリーズの売れ筋モデルは、これよりも8万円ほど低い「NE6/65R」(実売22万円)と、同じく2万円ほど安い「NE6/700B」の2機種だ。NE6/65Rは、とにかく安くあげたい向きにお勧めで、CPUにCeleron-650MHzを搭載し、メモリは64MBと少なめだが(購入時に128MB以上に増設しておこう)、4倍速書き込み/書き換えのCD-RWドライブを内蔵している。一方、NE6/700BはCPUクロックこそこのNE6/750Bより若干落ちるMobile PentiumIII-700MHzだが、メモリは標準で128MB搭載し、何よりCD-R書き込みが8倍速になっている(NE6/750Bは4倍速、CD-RWの書き換えはどちらも4倍速)。自分だけのオリジナルアルバムを編集して音楽CDを作ったり、データの受け渡しにCD-Rを頻繁に使う、という方には、むしろこちらのNE6/700Bをお勧めしたい。

 さて、今回紹介する「MF6/750B」は、先に述べたCD-Rの書き込み速度とCPUクロック差以外は共通だ。6倍速読み出しのDVD-ROMドライブ機能を併せ持つCD-RW&DVDコンボドライブを内蔵し、14.1インチTFT液晶に1024×768ドット/フルカラー表示が可能。
 NE5から受け継ぐ、キーボード手前の上下スクロールボタン「iスクローラ」付きタッチパッドや、液晶画面に日付けや時刻、メール着信などを文字で知らせる本体前面の液晶パネル「i-Panel」、ノートPCとは思えない豊かな音場を作り出す内蔵スピーカなども健在だ。



キーボード手前の液晶モニタには、バッテリの充電状態、メール着信や日付け/時刻、ワンタッチボタンのモード切り替えなどが表示される。普段は誤操作防止のために「Lock」にしておくと良いだろう。

 プリインストールのDVD再生ソフトは「WinDVD 2000」で、2スピーカでのバーチャルサラウンド再生に対応している(dtsデジタルオーディオの出力には未対応)。この内蔵スピーカで再生するDVD-Videoの鑑賞環境はかなりご機嫌だ。スピーカの位置関係から、最初は顔の下の音源が気になるものの、少し離れて聞いてみると、低音から高音までクリアで、音量を最大にしても割れるなどの破綻はなく、伸びやかに再生してくれる。バーチャルサラウンドに関しても、あるシーンでは顔の前に、また別のシーンでは離れた左右からと、音源の変化を確実に感じ取れる。14.1インチの液晶は、音場の再現に最適な位置に頭をもってきても画面に近すぎたり、逆に小さくて見づらいといったことはない。映像のほうも、Mobile PentiumIII-750MHzの高速なCPUと、DVD再生に強いRAGE Mobility-Pのビデオチップ(ビデオメモリ8MB搭載)が真価を発揮し、コマ落ちなどのストレスは一切感じない。
 また、このDVD鑑賞で便利なのがi-Panelと右脇のワンタッチボタンだ。i-Panelでモードを音楽CD/DVD再生に切り換えておけば(スイッチを中央から手前に入れる)、ワンタッチボタンで再生/停止/次や前のチャプタへスキップなどが簡単に操作できる。さらに、本体右脇のボリュームつまみを操作する際にも、i-Panelにボリュームレベルがグラフィカルに表示されるので、音が小さいシーンでボリュームを上げすぎた、などの失敗が防げる。

 もちろん、エンタテインメント性だけでなく、ノートPCとしての基本的な使いやすさも備えている。キーボードは、アルファベット、記号、数字すべてのキーが等幅(19mmピッチ)で、Enterキーも大きく、不自然は配列はない。会社でデスクトップマシンを使っている人が、本ノートPCを使って自宅で作業の続きを行う場合でも、違和感なく使えるだろう。



A4ノートなので、もちろんキートップは全キー19mmピッチだが、右AltやCtrlなど一部のキーは狭まっている。タッチは軽めで、リズミカルに打てそうだ。
底面のカバーを外したところ。バッテリ駆動時間は1時間15分程度。放熱用ファンが目立つが、動作音はがかなり静か。HDDのカリカリ音すらほとんど気にならない。家庭で使う場合には、こうしたポイントも見逃せない。
CPU Mobile PentiumIII-750MHz
メモリ 128MB
液晶 14.1インチTFT
解像度 1024×768ドット/フルカラー
HDD 20GB
CD-RW&DVD-ROM R4倍速/RW4倍速/DVD6倍速/CD24倍速
通信 モデム
サイズ 310(W)×289.5(D)×36.8~46.3(H)mm
重量 約3.3kg
OS Windows Millennium Edition
オフィスアプリ Office 2000 Personal(SR-1)

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