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サン、技術情報のカンファレンス「Sun TechDays 2001」を開催

2001年02月06日 16時50分更新

文● ASCII24 Business Center 高島茂男

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サン・マイクロシステムズ(株)は6日、都内において、JavaやXML、セキュリティ技術など解説するカンファレンス「Sun TechDays 2001」を開催した。

基調講演で、米Sun Microsystemsマーケティング・イニシアティブ担当副社長のDavid Gee氏は同社の戦略やアーキテクチャーを説明し、「常にネットワークに接続されている“Always On”の時代には、アプリケーションを購入するのではなく借りる時代になる」と、アプリケーションはネットワークを介してサービスとして提供されるようになることを強調し、「Sunは、そのネットエコノミーに対して、ハードウェアやソフトウェア、技術、サービスを提供していく」と、同社のビジョンを説明した。

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「Sun Techdays 2001」。基調講演の冒頭では、携帯電話やPDAが主役となっているビデオを流した。携帯電話でTV電話を行なったり、プログラムをダウンロードして利用する様子を紹介

“Always On”でアプリケーションが変わる

Gee氏はまず、「インターネット経済は、今も順調に大きくなってきている。ビジネスの一部に確実になってきた」と、米国経済やドットコム企業の失速と共にインターネット経済も失速するという見方を否定し、各企業において確実にインターネット対応が進んでいると語った。

imageマーケティング・イニシアティブ担当副社長のDavid Gee氏

「Sunは1996年に、“だれでも、いつでも、どこででも、どんなデバイスでも”という戦略を打ち出した。インターネットはどこからでもやり取りすることができる。電話より信頼できるものになっていくだろう」

「ネットワークは、3つの要素が相乗効果を発揮している。1つは(半導体の集積度が18カ月で2倍になるという)ムーアの法則。2つ目が(通信のバンド幅が1年で2倍になるという)ギルダーの法則。3つ目が(ネットワークの価値はネットワークに接続されている端末の台数の2乗に比例して増加するという)メトカフの法則だ。ネット効果はこの3つの要素から成っている」

「さまざまな機器がネットワークと関係を持つようになっていくと思う。どこにでもIP(Internet Protocol)が入ってくるようになるだろう」

「“だれでも、いつでも、どこででも、どんなデバイスからでも”に、“Always On”が加わってきた。常にネットワークに接続されている“常時接続”を意味する。これにより、アプリケーションはもはや購入するものではなく借りるものになる。ユーザーが必要とするサービスをネットワークを介して提供・配信することが大事になっていく」と、ネットワークを介してサービスが提供される時代になり、コンピュータの在りかたやアプリケーションの提供方法、商売のやりかたが変わっていくだろうと語り、講演を締めくくった。

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