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COMMANDOS2インタビューレポート

COMMANDOS2インタビューレポート

2001年02月02日 19時22分更新

文● 中村聖司

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緊張感に満ちた屋内戦もいいぞ

インドは多数のアジアゾウが戦場を歩き回っていて、敵兵が見回りさえしていなければ、とても戦場とは思えないようなのんびりとした雰囲気。象は、その巨体に身を隠したり、上に乗ったり、荷物を運んだりすることができるらしい。
これはインドのサンプル映像。ヨーロッパとも南太平洋とも違う、独特の建物が特徴的だ。

 さて、人間の隊員達はこれぐらいだが、あともう1匹、犬の隊員が新しく加わる。名前は「ウィスキー」。犬の彼は当然ながらプレイヤーには操作できない。彼のスキルは“荷物を持つ”ことと、敵に“敵視されない”という2点。つまり、ウィスキーの使い道は、遠隔地の隊員間の荷物の受け渡しにある。デモは、グリーンベレーが所持している手榴弾を、ウィスキーを介して敵拠点付近で丸腰で待機しているサパーに受け渡すというもの。まず、グリーンベレーがウィスキーのバックパックに手榴弾を入れ、操作をサパーに切り替えて“笛”を吹かせる。すると、ウィスキーが駆け出し、敵中を走り抜けて空箱の後ろに隠れているサパーのところまでたどり着いた。サパーはウィスキーから手榴弾を貰い、敵に向かって投げつけ、全員爆死という案配だ。うーむ、2ではさらに奥の深い戦術パズルが待ち受けていそうな感じである。



これは珍しいドイツのソリ付きの雪上仕様機。

 あとこれは隊員ではないが、マップによっては“補強部隊”という名の複数の一般兵が味方として配置されている場合があるようだ。インターフェイスは通常の隊員達とはまったく異なっていて、デモで見たのは、おびき寄せて敵兵を殲滅させるというもの。まず、ひとりの一般兵の視線を敵が来そうな位置に指定し、ほかの5~6人の隊員には「彼の視線に入った敵を攻撃する」指示を出す。続いて、サパーが敵の拠点に手榴弾を投げ、敵にこちらの存在を知らせたあとで、待機していたジープに飛び乗り、補強部隊の奥まで一目散に逃げると、追ってきた敵兵を補強部隊が次々に撃ち倒していた。最後に戦車が追いかけてきて、逆に補強部隊が次々に戦車砲にやられていたが、隅に隠れていた補強兵がなんとバズーカを所持しており、戦車を爆発炎上させてお終いという流れだった。いかにも出来過ぎのデモだが(笑)、わざと敵に発見されてサイレンを鳴らし、大量の敵兵を出現させながら、それを待ち受けて勝つというミッションがあることに実に驚いた。敵兵の集団とこちらの補強部隊の銃撃戦は、さながらアクション映画の1シーンのようで、前作とはまるで異なる臨場感があったことを付け加えておきたい。



屋内マップ4連発。左上は潜水艦の内部。右下は、先ほどのグリーンベレーの画面を回転させた画面だ。

 さてさて、続いてはマップについて。初代COMMANDOSのマップは数画面分程度の大きさのものが多かったが、ミッションパックで数十画面分クラスのマップが追加された。2ではさらに100画面分を超す大きさのマップも登場するほか、すべてのマップに屋内マップが用意される。2階建ての家ぐらいの規模の建物だったら、ひとつの屋内マップで済むが、戦艦や潜水艦、地下、ホテル、要塞、城などは20~30の部屋に分割されていることも少なくない。部屋数が一番多いマップで89もあり、クリアに必要な時間は約6時間というから驚く。もちろん、途中でセーブできるので、こういった大規模なマップは数日に分けてプレイすることになるのだろう。

3連装の対空砲が天空に口を開けている。中央下に歩哨が2人。ヨーロッパ製のタバコとか雑誌とかが日本兵に効くのかしら。

 最後にプレイモードについて触れておくと、通常のシングルプレイモード(シナリオ、キャンペーン)のほかに、マルチプレイ(協力プレイ、プレイ人数はマップにより変化)が用意される予定だ。さらにもしかすると「デスマッチモード」も搭載される可能性があるとのこと。ルールなどは未定とのことだが、超広大なマップを舞台に、一騎当千の隊員同士でデスマッチ戦が楽しめたら、どんなにか楽しいだろうと思うのは私だけではないはずだ。ぜひ実装を期待したい。

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