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COMMANDOS2インタビューレポート

COMMANDOS2インタビューレポート

2001年02月02日 19時22分更新

文● 中村聖司

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魅力たっぷりの6人+1匹の隊員たちを大紹介

これがデモミッションの敵本拠地。さあどこから侵入するか?

 さて、その隊員たちの動作も実に魅力的だ。最初に紹介してもらったのが、新しく加わる女性隊員の「シーフ」(名前ではなく職業名、以下同)。画面と一緒に紹介できないのが非常に残念だが、彼女は建物に張り付き、そのまま横への移動や壁をよじ登ることが可能で、小さい窓から建物へ侵入することもできる。窓を覗くと左上に“彼女の視点”から見た内部の映像がウィンドウ表示されるため、敵がいなければそのまま侵入すればいいし、敵兵がいれば、また別の対策を立てればいいわけだ。彼女の移動速度は隊員中ナンバーワンで、走ると残像が見えるほど。また、彼女は“ロックピック”の技能を持ち、鍵付きのドアや箱を開けることができる。驚くべきは“スティール”の技能で、彼女はこれとは別に“敵兵の背後に影のように張り付く”技能も持っているので、これに成功すると、敵兵を生かしたまま敵のバックパックを開けて、弾丸や鍵などをこっそり盗むことができる。まるで忍者のような女性隊員だ。

突如の大爆発。何が起こったのかと思ったら、画面下のサパーが手榴弾を投げた模様。彼が活動を開始すると、敵にばれる確率が高いので実は使い方が難しい。
またしても唸る戦車砲。建物の中に籠もる敵兵をまとめて吹っ飛ばしているところのようだ。

 続いて、あらゆる火器に精通している「サパー」(工兵)を紹介しよう。デモではマインスイーパで地中に埋められた地雷を発見し、それを拾って、敵拠点で使うというシーンが見られた。火炎放射器、手榴弾、バズーカなどで派手に破壊活動を行っていたが、彼のスペシャルスキルは“戦車砲が撃てる” ことだ。彼が戦車に乗り込むと、横長のターゲットカーソルが表示され、派手に戦車砲をぶっ放せる。ただし、サパー自身は戦車の操縦ができないというところがミソで、戦車を縦横に動かすためには「ドライバー」も合わせて乗り込む必要がある。2では戦車などの特殊車両を除く、ジープ、トラックといった一般車両は誰でも運転できるが、ドライバーが操ればよりクイックな操縦が可能だ。余談だが、サパーとドライバーとの巧みな連携シーンは、石ノ森章太郎の「サイボーグ009」における004(全身兵器)と002(飛行&加速装置)のそれを想起させる劇的さがある。



我らが主人公グリーンベレー。ここはダッシュで階段を下りて、コブシで気絶というパターンだな。
電線を渡るグリーンベレー。ほかの隊員でも渡れるが移動速度が遅いので敵に見つかりやすい。

 話を戻して、お次は事実上の主役「グリーンベレー」。小銃火器類やナイフなどの扱いに精通している彼は、デモシーンでもこれまでどおりのタフガイぶりを見せてくれた。COMMANDOSの基本操作は、隊員が選択された状態で、地面をクリックするとその位置まで歩いていく、ダブルクリックで走るという簡単なもの。この路線は2でも継承されているが、グリーンベレーだけは違った。彼は走り出すと、途中にある障害物を乗り(飛び)越えるというスキルを持っているのだ。通常なら階段を降りるところを彼は一気に階下へ飛び降りることができる。橋から飛び降りたり、柵を乗り越えたり、香港映画顔負けのダイナミックな演出だが、このスキルを活用すれば、ほかの隊員なら行けないところにも足を運ぶことができる。また、デモでは、電線を伝って、その途中で川にドボンと飛び込み、水中(マップが水中に切り替わる)のダクトに潜り込んで、そこから敵根拠地に侵入していた。トドメはナイフのひと突き。敵の死体から、制服とマシンガンを拝借して、敵集合場所の近くまで寄っていく。そこでいきなりマシンガンを乱射し、まとめてなぎ倒す。まさしく彼ならではのダイナミックな活動ぶりだ。



こいつがスナイパー。分割画面の構成は、左が2階の窓からスナイパーが覗いている画面。右上がスナイパーがいる部屋の内部、右下がスナイパーライフル用のターゲットカーソルを敵に当てた状態の画面だ。
高台で巡回している歩哨は、スナイパーライフルで除くのが一番手っ取り早い。

 まだまだ続くぞ。お次は「スナイパー」。敵兵を視界の外から無音で仕留める“闇の戦士”である彼の威力は2でさらに強化されていた。デモは、ある家の2階にロープで吊され、拷問を受けているスナイパーを救出するというミッション。彼のスキルを使うためには、まず彼の身の安全を確保し、スナイパーライフルと弾丸を獲得しなければならない。スナイパーを野放図に使わせてくれるほどこのゲームは甘くない。デモでは、彼の救出にはチートが使われたので(笑)、戦術もなにもなかったが、2における彼のスナイプには驚いた。その手段とは、まず家の窓からスナイパーライフルを構えた状態で待機させる。次に外でスタンバっていたシーフに敵根拠地の窓を覗かせる。そして開いた彼女の視点ウィンドウに映っている敵兵にターゲットカーソルを合わせ、次々にスナイプ。視点ウィンドウは、1st Personビューのアクションゲームのような感じで表示されるので、倒れる様子も実にリアルだ。ともあれ、建物から建物へのスナイプはすこぶる格好良かった。



海中の横穴らしきところを潜行中のマリーン。アクアラングなしではいかなマリーンでもこういうところの捜索は無理だろう。
水中を探索するマリーン。土手っ腹を開けた輸送船の残骸に侵入してみよう。

 そしてマリーンの存在も忘れてはならない。彼のデモも非常に印象的だった。マップは南太平洋の海中で、カラフルな色彩をした熱帯魚が群れて泳いでおり、視線の外には敵のダイバー、その近くには、ミッションの獲物らしき重要そうな箱が水底に沈んでいるのが確認できた。ここでマリーンはどうしたかというと、おもむろにバックパックを開き、魚のエサを取り出して海中に散布。すると見る見るうちにマリーンの周りに熱帯魚が集まり、熱帯魚の中に身を隠しながら、箱に近づき中のものを無事入手に成功! という案配だ。スキルそのものは大したこともないが、その演出が見事で、南太平洋の海中の鮮やかな美しさを丁寧に描いていた。そのほか、彼は船舶の操縦と水中銃の扱いに長けており、隊員中もっとも速く静かに水中を移動することができる。



これはどの国の艦だろうか。大きさからして巡洋艦クラスか。見回りが4人一組で歩き回っている。最後尾のヤツをナイフでひと突きだ。

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