昨年11月下旬に発売予定であったが、ずっと延期になっていたオンキヨーのサウンドカード「WAVIO Sound Engine SE-120PCI」がショップに現れ、人気となっている。
同製品はもともと「SE-100PCI」という型番で99年の12月に発売となる予定だったもの。99年の発表当時から、オーディオ機器メーカーとして定評のあるオンキヨー製ということで注目を集めていたが、サウンドチップの不具合などで発売中止となった。それから1年以上。設計を1からやり直し、型番も変わってついに発売となったというわけだ。
そんな“待たされた”サウンドカードだけに、いざ販売開始となってみると売れ行きはどのショップでも好調。取材時にはすでに完売というショップもいくつかあった。
仕様を見ていくと、音源はソフトウェア“WebSynth”で、アクセラレータチップにESS Technologyの“Maestro M3i”を搭載。APIはDirectSound 3D、A3D 1.0、EAX 1.0/2.0に対応する。入出力端子はアナログ出力×2、アナログ入力×2、光デジタル出力×1、光デジタル入力×1をカード本体のブラケット部に装備。ブラケット1つを占有する拡張カード“サブボード”には同軸デジタル出力×1、同軸デジタル入力×1、MIDI/ゲームコントローラ×1、マイク入力×1を装備する。
もちろん、デジタル出力端子からはドルビーデジタルのAC-3信号出力とdts信号出力が可能。ただし、パッケージによれば、デジタル入出力とAC-3信号出力のすべてに対応しているOSはWindows Meのみとなっている。今後ドライバのアップデートで対応するとしているが、現時点でWindows 2000環境下でのAC-3出力、ならびにWindows 98環境下でのAC-3出力/デジタル入力には対応していないので注意してほしい。
パッケージに貼られている、デジタル入出力の動作制限表。Windows 98/2000でAC-3出力ができないのは残念だ |
“Maestro M3i”。写真左にはコーデックチップが見えるが、シールが貼られており詳細は不明 |
S/N比は99dBと、PCIのサウンドカードとしてはかなり良好だ。再生サンプリングレートは22.05/44.1kHz、デジタル出力時は44.1/48kHzで、デジタル入力時は32/44.1/48kHzとなっている。MIDIメッセージはGS/GXの両規格に対応。MP3/WMAエンコード機能などを持つ音楽管理再生ソフトウェア“Carry On Music”や、波形編集ソフトウェア“DigiOnSound Light”を同梱するなど、機能面はミッドレンジの価格帯のサウンドカードとして必要十分なものを備えている。コストパフォーマンスは高いと言えるだろう。
2月1日現在の価格情報
価格 | ショップ |
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\18,800 | OVERTOP 俺コンハウス クレバリー1号店(完売→週末再入荷予定) クレバリー3号店(完売→週末再入荷予定) PCiN秋葉原(完売→週末再入荷予定) |
\19,480 | コムサテライト3号店 |
\19,680 | コムサテライト1号店 |
\19,799 | ソフマップ1号店 Chicago館 カクタソフマップ |
\19,800 | 秋葉館Win T-ZONE.PC DIY SHOP ツクモeX. ツクモパソコン本店 ツクモ11号店 |