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ジュピター、ブラウザーフォン利用者数が2003年にはPC利用者数と同数に

2001年01月30日 15時43分更新

文● 編集部

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ジュピター メディア メトリックス(株)の調査部門であるジュピターリサーチは30日、日本のブラウザーフォン(インターネット対応携帯電話)の利用者数は、2001年に3500万人、2003年には5600万人とパソコン経由のインターネット利用者数と並び、2005年には6600万人になるとの予想を発表した。このレポートはジュピターでは初めての日本人アナリストによるもの。

それによると、この急成長はブラウザーフォン通信サービスが、デスクトップパソコンでは困難だった少額課金のビジネスモデルの実現が可能なことを示し、有料コンテンツの市場を開拓してきたことによる。ブラウザーフォンは2000年12月時点では2700万台(出荷ベース)となったが、2001年中に6000万台(同)、2005年には9400万台(同)まで増加すると見込まれる。日本におけるモバイルコマース市場は、2000年度で390億円となり、2001年度は1260億円、2005年には6000億円に達すると予想される。

ジュピターではブラウザーフォン利用者の増加の勢いは今年度中は継続すると考えている。モバイルコマース市場の拡大によって多くの企業が参入し、さらに音楽の配信ビジネスなどの魅力的なサービスやコンテンツを提供しはじめているのが理由という。コンテンツ配信ビジネスは、これまでは各キャリアの公式サイトのメインメニューに載ることが成功要因といわれてきたが、今後は一般サイトの有効性も考えていく必要があるという。次世代携帯電話の導入も、コマースの増加の要因となる。

通信事業者や企業は、ブラウザーフォンはパーソナルで常時身に付けるという特性をもつプラットフォームであり、デスクトップパソコンで利用するウェブの簡略版ではないということを理解する必要がある。今後は、デスクトップパソコンとブラウザーフォンの両プラットフォームを利用した新しい形のクリック&モルタルのビジネスモデルを用いた企業の成功が増加するだろうとしている。

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