アイ・オー・データ機器(株)は30日、D3端子を備えたTVにパソコンの画面を表示できるグラフィックスカード『TVC-D3/AGP2』を発表した。最高で1280×1024ドットフルカラーでの表示が可能。価格は2万9800円で2月上旬出荷予定。1年間の販売目標は3000枚。
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『TVC-D3/AGP2』 |
TVC-D3/AGP2は、台湾のSilicon Integrated Systems(SiS)社のグラフィックスチップセット『SiS 300』と『SiS 301』を採用したAGP2x対応のグラフィックスカード。32MBのビデオメモリーを搭載し、1280×1024ドットの最大解像度で32bitカラーを表示できる。また1枚のカードで、CRT+CRTまたはCRT+TV(D3出力)のマルチディスプレー表示が可能(Windows 98/Me。ただしWindows 2000ではシングルディスプレーのみ)。パッケージにはD3端子用ケーブルやビデオ/Sビデオケーブルも付属する。D3端子経由で出力可能な解像度は640×480、800×480、800×600、1024×576、1024×768、1280×720、1280×1024。起動時のBIOS画面などWindows画面以外も表示できる。
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『TVC-D3/AGP2』のコネクター部分 |
アイ・オー・データ機器によると、2000年7月に開催された“World PC Expo”において、この製品の試作品を展示したところ、評判がよかったため製品化を決定したという。また、TVC-D3/AGP2の2万9800円という定価も、その際に価格の希望として2~3万円というものが多かったためとしている。同社は、今後ともTVチューナーを内蔵した製品や、PCカード製品など、D端子を持った製品展開を検討しているという。
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TVC-D3/AGP2からのD3端子を経由した出力を、50インチのプラズマディスプレーに表示させたもののアップ。解像度は800×600ドット |
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こちらはコンポジットビデオ出力を使って同じプラズマディスプレーに出力したもの。解像度は800×600ドット |