このページの本文へ

COMMANDOS2速報

COMMANDOS2速報

2001年01月29日 19時13分更新

文● 中村聖司

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

COMMANDOS2速報

アイドスインタラクティブ

価格未定(夏頃発売予定)

スペイン・マドリッドに本社を置くゲーム開発会社Pyro Studioの最新作、「COMMANDOS2」の日本語版に関する情報を遂に入手した。発売元はアイドスインタラクティブ。価格、必要スペック等の情報はまだ明らかにされていないが、発売時期は欧米向けの英語版が5月頃、日本語版が夏頃の予定となっている。英語版に関しては、PCのほか、プレイステーション2、ドリームキャストへの発売も決定しており、前作の150万本という売り上げ記録を大幅に更新しそうだ。

日本海軍が世界に誇る四発の大型飛行艇「二式大艇」が停泊している。右下の砂浜に隠れているのはCOMMANDOSたちか?

 「COMMANDOS」は、各種ジャンルのスペシャリストを集めた傭兵部隊を縦横に操り、敵基地破壊、要人の救出といった難易度の高い特殊任務を次々に遂行していく、第二次世界大戦を題材にした飛び切り緊張感の高いリアルタイムSLGだ。傭兵モノといえば、特にPCでは1st Personビュー(一人称視点)のアクションゲームが多いが、COMMANDOSはクォータービュー(見下ろし型)を採用しており、戦場全域が見えた状態で各隊員に命令を下していく。傭兵部隊を率いるといっても、その内容はマシンガンを撃ちまくれば済む性質のものではなく、コブシで殴って気絶させたり、石を投げて敵兵の視線をそらしたり、はたまた敵の軍服を盗んで敵兵になりすましたりしながら、じわじわ敵地奥深くへと潜入していくことが隊員たちの主な任務となる。誤って敵に見つかると、たちまちサイレンが鳴り響き、どこからともなく多数の敵兵が出現して、まずクリアは不可能な状態になってしまうのだ。



中央の戦車はおそらく三式中戦車。それにしては豪壮に描きすぎ。まるでドイツ軍のティーガーのようだ。右上にはアジアゾウ。ということはここはインドシナかマレーシアか。

 部隊の操作は、この手の特殊任務モノで一般的なひとりずつ手早く切り替えながら行っていくタイプ。ただし、全体命令はなく、しかも初期配置もバラバラだ。登場キャラには「グリーンベレー」「ドライバー」「マリーン」「工兵」「スナイパー」「スパイ」「レジスタンス」「ゲリラ兵」などがおり、それぞれが固有のスキルを備えたスペシャリストなので、ひとりでも死亡するとクリア不可能になることが少なくない。そこで、まずはマップを見渡し、誰を手始めにどの順番で動かしていくのか、じっくりと考える必要がある。将棋の次の一手を考えるようなこの思考過程こそがCOMMANDOSのもっとも楽しいところであり、実践、そして結果が綺麗に決まると、天にも昇るような喜びが味わえる。ミッション達成までの道筋は1本ではなく、さまざまなルートが用意されているため、プレイ毎に違ったルートを探す楽しみがあるというのも本作のウリのひとつである。



南方の日本軍基地の様子。それぞれ造形の異なる家屋にヤシの木、貯水タンク、そのほか様々な照葉樹が生い茂っている様子を見事に描いている。整列している一般兵たちは軍帽を目深にかぶり、背嚢(リュックサック)を抱えている。

 なお、COMMANDOSはマルチプレイにも対応しているが、当然のことながらマルチでやると全員が我先にと動きたがるので、なかなかスムーズなクリアは難しかったりする(でも、そこがまたおもしろいのである)。ただ、複数のキャラが同時に動かせるのはマルチプレイだけで、それによって新しいミッション達成方法が見つかったりすることもあるので、これはこれで楽しめる。COMMANDOSはシングル、マルチとも個性的な遊び心地が魅力といえる。

ゲーム画面らしいところを1点。偵察兵の視線をうまくかわしながら、ボートから飛び込むマリーン。こいつの特技は素潜りとモリによる刺殺、そして艦船の操縦だ。

 さて、それでは2の説明に入ろう。初代COMMANDOSの敵はヨーロッパのドイツ軍だったが、2では太平洋に舞台を移し、日本軍を相手に戦っていく。画面を見て貰えればすぐに分かるが、南方諸島らしきマップや日本国内とおぼしきマップなど、前作とはかなり印象の異なる雰囲気だ。数枚、北欧の北海周辺らしき、辺り一面が氷で閉ざされたマップも含まれているので、対独戦もあるのかもしれない。

これはどこの軍港だろうか。立派な造船施設があるところからして日本国内らしい。水の透明感の表現が実に見事だ。

 2では新しいグラフィックスエンジンを採用し、動かせるオブジェクトはすべて3Dで描かれている(掲載画面では戦車と象が一番わかりやすい)。また今回は、複数の視点ウィンドウを同時に表示させることができ、遠隔地にいる隊員の状態が常に把握できるようだ。前作ではヨーロッパを舞台にしていたため、英独戦という雰囲気が高かったが、2では英国特殊部隊(COMMANDOS)が日米戦のさなかに特殊任務を遂行するという設定であるため、戦場には、日米双方のあらゆる兵器、ジープ、戦車、トラック、艦船、各種車両、バズーカ、カノン砲、火炎放射器などが所狭しと置かれた状態になっている。敵のAIもさらなる進化を遂げ、あまりもたもたしていると敵が襲撃してきたり、ミッションの途中で銃撃戦を余儀なくされたりするなど、前作と比べて、格段にアクション性が高くなっているようだ。



これもまた日本国内の発電所のようだ。と思ったら、軍用トラックにドイツ軍のマークが描かれている。開発中だからなのか、あるいは対独戦マップが用意されるのか。

 一方、隊員たちの能力も強化された。というよりゲームシステムの柔軟化が図られたといったほうが正確だが、「運転」「泳ぐ」といった基本的な行動はすべての隊員が行えるようになったほか、戦場での武器やアイテムの受け渡しも自由にできるようになった。新しい隊員(女性を含む3名らしい)も追加され、本作ならではといえるマニュアルで確認しないとどう使うのかよくわからないユニークな特殊アイテム(前作でのタバコやハンガー、口紅、雑誌など)もまた新たにたっぷり追加されるようだ。



パッと見では写真と間違えてしまうほどの美しさだ。冬季の北欧方面のようだが。どういうシナリオなのだろう?

 具体的なミッション内容もまだ明らかにされていないが、屋内だけ独立して描かれている画面があることからもわかるように、屋内戦も豊富に用意されているようだ。屋内戦は建物内だけではなく、潜水艦、戦艦、空母、各種基地設備、航空機(爆撃機?)、そして水面下まで、潜入可能な区域は広範に渡る。複数のウィンドウで隊員たちの状態を同時に把握できるようにした理由は、この屋内戦のためだろう。画面を見ているだけで、その器の大きさが窺える。実に発売が楽しみだ。また、新しい情報を入手次第、詳しくお伝えしていきたい。



こちらも辺り一面氷。中央にドイツ軍機がいる。
これが屋内の様子。すべての階の部屋が一望できる。こういう場合は、後ろからナイフ&コブシで決まり。
これは要塞内部のようだ。砲弾供給のためのレール、無造作に置き捨てられた空箱など、自然な感じで表現されている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ