パッケージと新着画面だけ紹介するのも少し寂しいので、いくつか新しい情報を。これは私も以前、速報で「ぜひ!」と推薦したことだが、「提督の決断IV」の発売が決定して以来、前作IIIの再発売を望むユーザーが増えてきているらしい。そこで同社では、IVと時期を合わせて「提督の決断IV&提督の決断III with パワーアップキット」を発売することを決定した。価格は1万6800円。ちなみにIV単体では1万1800円となっている。ずばり断言するが、コーエーのSLGはPCでプレイしたほうが絶対に楽しめる。これが最後のチャンスになるかもしれないので、IIIのプレイを望む人はこの機会をお見逃しなく。
それからあともうひとつ、サウンド。今回、初めて聴くことができたが、さすがはコーエーと思わせる見事なできだ。タイトルサウンドは1分ほどの短い曲ながら、それなりの編成のオケを使ったらしい本格的な仕上がりで、ゲーム開始前にも関わらず、たっぷり潮の香りと波濤の衝撃を感じさせてくれる。曙光の眩しさを感じさせるのびのびとした導入から、予想より早い展開を見せ、加速の果てに艦隊戦の始まりを告げるティンパニがどーんと来る。クライマックスのアインザッツはやや際どい感じで、その不安定さはミッドウェー海戦のドーントレス艦爆隊の急降下を想わせずにはいられない。そして、海戦が終わったあとの静けさと再戦を匂わす大胆不敵さを感じさせるゆったりとした調べで終わる。
このタイトルサウンドのほかにも、たっぷり聴かせる名曲が揃いに揃っている。しかし、すべての感想をここに述べるゆとりはないので(だって、画面を見に来たんですものね)、あと1点だけ付け加えておくと、IIIの戦闘場面のサウンドがいくつか再収録されているのだ。もちろん、すべて録り直されており、ファンには嬉しすぎる趣向といえる。私の場合、5年ぶりの懐かしさというより、5年経過してもまったく古さを感じさせない曲本来の素晴らしさを再確認させてもらった感じだ。さて、美味しい情報をゲットしたところで、それではさっそくパッケージイラスト&最新画面を存分にお楽しみください。
これが艦隊編成画面だ。画面左に並んでいるアイコンが艦隊を示しており、それぞれの艦隊の旗艦が表示されている。その右上に艦隊に所属する全艦艇がアイコン表示され、右下にクリックした艦の性能が表示されている。画面上部の「艦隊」「所属数」「戦艦数」といったソートボタンを押せば、その順に画面左の艦隊アイコンが並び替えられる。よくまとまっていて非常に使い易い。 |
こちらは航空機情報画面。画面構成は艦隊編成画面とほぼ同じ。左側の航空機一覧には、九六式艦戦、零戦二一型、九九式艦爆、九七式艦攻、天山、九六式陸攻などが確認できる。おお、九六式陸攻だ。 |
続いては提督情報画面。中将以上の階級になると、全艦艇の指揮が執れる。提督の能力値でかなり重要なのが、艦隊が攻撃を受けた際の回避率を決める「操船」。ハルゼイ中将は、水雷、航空はAながら、操船がC。微妙なところだ。 |
ドイツ海軍の戦略フェイズ画面。女性副官が状況報告を行ってくれる。 |
同じくドイツ海軍の目標指定画面。いきなりジブラルタル攻略はさすがに無理だろう。といって、北海やアラビア海も難関には違いない。イギリス海軍はどことどこに集結しているんだろう? |
キャンペーンシナリオ選択画面。各国のパネルやボタンなど、インタビューの頃より若干新しくなっている。 |
ショートゲーム選択画面。今回の海戦はリアルタイムなので、まずはショートゲームで肩慣らしをしてから、キャンペーンシナリオに突入するのがオススメだ。 |
ドイツ海軍自慢のU-boat。ドイツ海軍はこのU-boatの活躍なくして勝利はありえない。U-boat関連の技術は最優先で開発したいところだ。 |
ほれぼれするぐらい見事な出来映えの日本海軍の戦艦金剛。砲塔まわりの質感や舷側の副砲など、実に丁寧にモデリングされている。 |
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