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マイクロソフト、サイトアクセストラブル続く――今度は外部からのアタック

2001年01月26日 15時36分更新

文● 編集部 佐々木千之

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24日から25日(日本時間)にかけて、技術者のルーター設定ミスによるアクセストラブルのあったマイクロソフトのウェブサイトで、26日未明にもアクセスできない状態となっていた。米マイクロソフト社は、今回は社内のトラブルではなく、外部からの攻撃によるものだという文章を発表した。

この文章によると、25日の午前中(米国太平洋標準時、日本時間26日未明)同社のウェブサーバーへのトラフィックを受け持つルーターに対して、Denial-of-service(DoS:サービス拒否)(※1)と呼ばれる外部からの攻撃があったという。この攻撃に対して同社のグローバルネットワーキングチームが対応し、問題は解決したとしている。

※1 DoS(サービス拒否):攻撃対象となるサイトに対して、短時間に非常に大量のデータパケットを送信することで、処理を遅くしたりシステムをダウンさせようとするもの。システムに侵入しようとするのではなく、そのシステムが提供しているサービスを利用できなくしようとする。このDoS攻撃を行なうためのプログラムがインターネット上で流通しており、問題視されている。

同社では、この攻撃はデータセンターにあるルーターの1つに対して行なわれたもので、ウェブサーバー自体は正常に動作していたという。また、前日のトラブルとは無関係であると強調するとともに、今回の情報をFBI(米連邦捜査局)に通報したとしている。

この件について、マイクロソフト(株)の広報部は「現在分かっているのは、米国で公開された文章の内容のみで、それ以上の情報はない。日本語のウェブサイトへの影響などの情報は現在調査中であるが、現在のところサービスが中断したというような報告は受けていない」とコメントしている。昨日のようなアクセストラブルに関する文章を掲載するかどうかは検討中という。

なお、ascii24編集部では26日の2時30分ころから6時ころにかけて、日本語のマイクロソフトのサイトや、MSNサイトへのアクセスができなくなっていたことを確認している。

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