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KT7A

KT7A

2001年01月26日 23時39分更新

文● 鈴木雅暢

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ベンチマークテストと詳細スペック表

 さて、最後にベンチマークの結果を掲載する。CPUにはAthlon-1GHzを利用、Soft MenuIIIのFSB設定クロックと倍率の変更機能を使って、133MHz×7.5=1GHzで動作させている。以前に評価した同じKT133Aを搭載する「A7V133」(ASUSTeK)は非常に優秀なパフォーマンスを示していたが、これとのパフォーマンス比較は、KT133Aのチップセットとしてのポテンシャルを知るうえで参考になるだろう。

 結果から先に言ってしまえば、デフォルトの設定では完全にA7V133に軍配があがる。ASUSTeK製ボードの定格でのパフォーマンスは定評のあるところだが、A7V133も相当にチューニングされているようである。だがKT7Aも、Soft Menu IIIの中の設定を詰めることでのパフォーマンスアップは見込めるようだ。試しにSoft Menu IIIの中の「Fast CPU Command Decode」の項目を「Fast」にすると、Superπは129秒と2秒速くなり、SYSmark 2000のレイティングでもOffice Productivityで185、Internet Content Creationで174と、明らかなパフォーマンスアップが確認できた。ほかの項目もいろいろと試してみるのもおもしろいかもしれない。

 テストした全体の印象としては、FSB200MHzでもFSB266MHzでも挙動は安定しており、BIOSのSoft Menu IIIも使い勝手の良さを感じる。唯一CPUソケット周りが狭い点は惜しいところだが、マニュアルも良くできており、お勧めできる。特に(メーカーの動作保証外の行為ではあるが)オーバークロック用途など、ホビーとして自作PCを楽しむ向きには最適のマザーボードといえる。

SYSmark 2000


Super π


3DMark 2000 Ver1.1(Ahtlon)


チップセット Apollo KT133A(VIA)
メモリソケット DIMM×3
拡張スロット AGP×1、PCI×6、ISA×1(PCIと共用)
CPU倍率設定 5~12.5倍(0.5倍刻み、BIOS)
FSB設定クロック(FSB:PCI=3:1) 100、101、102、105、107、110、112、115、117、120、122、124、127、133MHz(それぞれに+1~28MHzまで1MHz刻みでオフセット設定、BIOS)
FSB設定クロック(FSB:PCI=4:1) 124、130、133、136、140、145、150、155MHz(それぞれに+1~28MHzまで1MHz刻みでオフセット設定、BIOS)
コア電圧 1.1~1.85V(0.025V刻み、BIOS)
I/O電圧 3.2~3.9V(0.1V刻み、BIOS)
クロックジェネレータ PLL205-03XC(Phase Link)
ハードウェアモニタ チップセットに内蔵
BIOS AWARD
ボードサイズ 305(H)×244(W)mm
問い合わせ先 株式会社バーテックスリンク
http://www.vertexlink.co.jp/
03-5259-5129
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