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ノベル、XML利用のディレクトリー情報管理ソフトを発表

2001年01月25日 19時25分更新

文● 編集部

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ノベル(株)は24日、ディレクトリーサーバーソフト『NDS eDirectory』をベースとして、XML技術を用いて企業内に散在する各種情報の共有/同期化を図るシステム管理ソフト『Novell DirXML 1.0』を発表、2月9日に出荷を開始する。同社のライセンス販売プログラム“Novell Customer Connections(NCC)”に基づいて、“CLA(Corporate License Agreement)”と“MLA(Master License Agreement)”の2種類のライセンス形式で販売を行なう。価格はどちらもオープンで、コンサルティングなどを含めた予想価格はCLAで1000万円からとなっている。

『Novell DirXML 1.0』の画面
『Novell DirXML 1.0』

同製品は、企業内のデータベースやアプリケーションを統合し、従業員や顧客などの情報を集中管理し、情報を関連付けて自動更新するソフト。情報の連携には、XML技術を活用し、形式の異なるデータ間を対応させるためのルールを設定すれば、必要となる変換/更新などの作業を自動的に行ない、情報を同期するという。例えば、顧客情報データベースの顧客の住所を変更すると、マーケティング活動や料金請求用のデータベースにも自動的に反映されるとしている。導入に際して、同期対象のアプリケーションごとに専用ドライバーを用意しており、既存のアプリケーションに対する変更は不要という。現在、Windows NT/2000環境のドライバーとして、Active Directory、Exchange、iPlanet Directory Server、LNotes、NDS eDirectory用の5種類がある。対応OSは、NetWare 5/5.1、Windows NT 4.0/2000 Server、Solaris 2.6/7/8、Linuxなど。

『NDS eDirectory 8.5』パッケージ『NDS eDirectory 8.5』

また、同社は併せて、ディレクトリーサーバーソフトの最新版『NDS eDirectory 8.5』と、ユーザーアカウントの管理ソフト『Novell Account Management 2.1』の出荷を、2月9日に開始すると発表した。『NDS eDirectory 8.5』は、ネットワーク上のアプリケーションやサービスを統合し、階層的なツリー構造で体系的にユーザー情報などを管理するソフト。オブジェクトの管理/保存では、1つのディレクトリーに10億個以上、1つのサーバーに1億個以上可能という。新機能として、ディレクトリー情報から特定情報を抽出しディレクトリーを複製する“フィルタード・レプリカ機能”を搭載し、eDirectoryの動きを監視できる管理ツール“iMonitor”が付属する。対応OSは、NetWare 5/5.1、Windows NT 4.0/2000 Server、Solaris 2.6/7/8、Linuxなど。製品形態として、100/500/1000ユーザー版があり、価格はすべてオープン。予想価格は、1ユーザー当たり500円となっている

『Novell Account Management 2.1』パッケージ『Novell Account Management 2.1』

一方、『Novell Account Management 2.1』は、OSが混在するクロスプラットフォーム環境で、ユーザーやグループのアカウントをNDS eDirectoryに統合して管理するソフト。複数のOSを利用している企業で、入退社に伴うユーザーアカウントの登録/削除を重複して行なう必要がなくなり、単一の管理ユーティリティーで行なえるという。動作環境は、Windows NT 4.0 Server、Solaris 2.6/7/8、Linuxなど。5/25/100/500ユーザー版があり、いずれも価格はオープン。予想価格は、1ユーザー当たり4000円。

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