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フリーウェイとノーザンライツ、簡単設定の1Uサーバーを共同発表

2001年01月24日 21時45分更新

文● 編集部 今井睦俊

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(株)フリーウェイとノーザンライツコンピュータ(株)(以下ノーザンライツ)は24日、文京区の東京ドームホテルで開かれた共同発表会で、両社が提携して企画/開発/製造などを行なったサーバー製品『SOOXi(ソークシィ)2001 Appliance Serverシリーズ』を発表した。フリーウェイのパソコンショップ“TWOTOP”の秋葉原本店や同社のホームページなどを通じて、同日受注を開始した。

岩本信徹代表取締役社長共同発表会で、今回の提携やSOOXi2001の販売展開を説明するフリーウェイの岩本信徹代表取締役社長

今回発表された『SOOXi2001 Appliance Serverシリーズ』は、1Uタイプのラックマウント型サーバーで、ウェブサーバー『SOOXi2001 Appliance Web Server』、電子メールサーバー『同 Mail Server』、DNS/DHCPサーバー『同 DNS/DHCP Server』の3製品の構成。OS(Linuxベース)とハードウェアを統合して企画/開発し、ウェブやメールなど、特定の機能に特化して改良/調整したことで、安定性を強化したという。全製品とも、管理用ソフト『SOOXiツール』によって、クライアントのウェブブラウザーから設定/管理/運用が可能。また、サーバーの動作状態も、ウェブブラウザーで監視でき、SSL対応でセキュリティーも確保した。さらに、サーバーの初期設定は、IPアドレスの情報などを格納した1枚のFDを用意すれば、添付のCD-ROMを挿入/起動するだけで、数分で完了するという。

喜多伸夫代表取締役社長ノーザンライツコンピュータの会社概要などを説明する喜多伸夫代表取締役社長

基本モデルの『S100』の仕様は、CPUにPentium III-800M~1GHzを最大2基搭載可能で、チップセットにServerWorks ServerSet III LEを採用した。CD-ROMドライブ、FD、2つの64bitPCIスロットを装備し、10BASE-T/100BASE-TXのLANアダプターを3ポート内蔵する。メモリーは最大4GB(SDRAM)、HDDは36GB搭載可能。価格は、Pentium III-800MHz/128MBのメモリー/9GBのHDDを搭載した最小構成(Mail Server)で39万8000円。また、DNS/DHCP Serverは、CD-ROMドライブからブートするためディスクレスとなっており、最小構成が34万9000円。そのほか、S100の上位モデルとして、4UタイプでPentium III Xeon-700MHzを4基搭載した『S440』を用意する。

『S100』の内部写真
『S100』の内部。2基のファン(中ほどの黒い部分)を用いて放熱処理を行なうという

同製品の開発に当たって、フリーウェイがハードウェアを、ノーザンライツがOS/ソフトを主に担当した。ハード、OS、ソフト、販売/サービスの4分野では、フリーウェイはハードと販売/サービスに強く、ノーザンライツはOSとソフトに強いとしている。今回の提携は、両社の短所を補い、長所を生かすもので、製品の企画から販売まで一貫してユーザーに提供可能になったとしている。同製品の販売展開では、フリーウェイのパソコンショップ“TWOTOP”で展示/販売するほか、TWOTOPのインターネット通販や電話通信販売を活用。両社では、同シリーズの新製品として、NASサーバー、Proxy/Cacheサーバー、Firewallなどを今春にも投入予定という。

図
コンピューター市場をハード、OS、ソフト、販売/サービスの4ブロックに分けた場合に、両社は補完関係にあると説明。これからは、ハードから販売/サービスに重点を置くという

なお、フリーウェイは2000年6月1日に民事再生手続きを申請した後、同年11月27日に再生計画が確定し、同年12月に(株)キョウデンが資本参加した(現時点でのキョウデンの持分は83.3%)。一方、ノーザンライツは、'98年1月の設立のLinux関連のソフト開発会社。2000年8月に、インテルキャピタルや日興キャピタルなどから5億7000万円の増資を受けた。

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