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Prius note 20R(20R4TR)

Prius note 20R(20R4TR)

2001年01月24日 16時08分更新

文● 内田

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Prius note 20R(20R4TR)

日立製作所

オープンプライス

日立製作所の「Prius」シリーズは、MPEG2録画やタイムシフト視聴などが行える充実のTV機能や、CD-RW+DVD-RAMのデュアルドライブというパワフルでゴージャスな記録環境などを持つモデルを中心に、液晶デスクトップPC「Prius Deck」シリーズのラインナップを充実させている。一方、ノートPCについては、2000年9月に発表された「Prius note 20R」が最新シリーズとなっている。今回紹介する「20R4TR」は、このPrius note 20Rの最上位機種だが、登場から4カ月が経過した現在では、実売価格もだいぶ下がり、手頃な価格のCD-RW搭載ノートになってきている。

今なら手頃な価格で購入可能
CD-RWドライブ内蔵のPrius note

 「Prius note 20R(20R4TR)」は、14.1インチ、1024×768ドット表示の液晶を持ち、4倍速書き込み/書き換え、24倍速読み出しのCD-RWドライブとFDDを内蔵するオールインワンのA4ノートPCだ。CPUにはMobile Celeron-550MHzを採用し、64MBのメモリ(メモリソケットはSO-DIMM×2、最大256MBのメモリを搭載可能)、12GBのHDD、ビデオチップにはRAGE Mobility-M(ビデオメモリ4MB内蔵)をそれぞれ搭載する。バッテリは現在主流のリチウムイオンではなく、コストの安いニッケル水素を採用し、バッテリ駆動時間はカタログ表記で約1~2時間となっている。I/Oポート類は、シリアル、パラレル、PS/2、USB×2、CRT出力、S-VIDEO出力(後述するDVD-ROMモデル「20R4TD」では外部テレビにDVD-Videoの映像を出力可能)、オーディオ(20R4TDはドルビーヘッドフォン対応)、モデムを持ち、TypeII×2(TypeIII×1)のPCカードスロットを装備する。全体のスペックには圧倒的な派手さはないものの、コストを抑えられるところは抑え、A4ノートではスタンダードなサイズとなっている14.1インチ液晶の採用、CD-RWドライブやテレビ出力機能の搭載、ドルビーヘッドフォンサポートなど、売りになるスペックはしっかり押さえている、というメリハリの利いた構成のマシンだ。

本体左右側面。CD-RWドライブは右側面、PCカードスロットとオーディオ端子類は左側面にそれぞれ配置。
本体背面。シリアル、パラレル、USB×2、PS/2、CRT出力、S-Video出力はこちらに設置されている。
キーボードおよびポインティングデバイス。ファンクションキー上に4つ並んだボタンは設定したアプリを1発起動する「ワンタッチキー」、パッド左上のボタンはプログラマブルキー「Pスイッチ」。

 キーボードは,19.05mmピッチ,3mmストローク、ポインティングデバイスはスクロール機能を搭載したトラックパッドを採用する。また,Internet ExplorerやOutlook Expressなどをワンキーで起動する4種類の「ワンタッチボタン」と,プログラマブルキー「Pスイッチ」を装備する。なお製品パッケージには,ホイール付きマウスが同梱されており、ノートPCでコンパクトなPC環境を作りたいけど、パッドはどうしても使い慣れなくて……という人にはありがたい付属品だろう。

 プリインストールOSはWindows Millennium Edition。プリインストールソフトとしては、Office 2000 Personal、CD-R/RWライティングソフト「Easy CD Creator 4 Standerd版」、パケットライトソフト「Direct CD」、CD-ROM百科事典「世界大百科事典 第2版」、デジタルカメラのデータを整理、加工、アルバム化する「メディアシェフ/あるばむ」、音楽CD/MP3ユーティリティ「Beat Jam X-TREME」、ゲームソフト「AI将棋/囲碁/麻雀」など、実用からホビーまで各種取り揃えている。しかし、初めてPCを手にするユーザーの場合、豊富なプリインストールソフト群は、時として「いろんなことができそうだけど、何を使えば何ができるかが逆にわかりにくい」、という状況に陥る原因にもなりかねない。そんなユーザーの助けとなるのが、お勧めWebサイトのブックマーク集であり、「どんなことをしたいときに、どのソフトを使えばいいのか」も教えてくれる、Priusシリーズの定番ユーティリティソフト「わくわくナビ」だ。使い方は、メニュー形式の画面で“やりたいこと”“調べたいこと”などを一覧から選択していくと、各カテゴリにマッチした登録済みのWebサイトやアプリケーションが表示、起動して、簡単に希望のアクションが取れる、という寸法だ。PCに慣れるまでは総合ガイドブックとして、ある程度使いこなせるようになってきたら、自分なりに使いやすいようにカスタマイズしてアプリケーション/Webサイトランチャとして活用したい。



お勧めWebサイトのブックマーク集&ランチャソフト「わくわくナビ」。目的のWebサイトやアプリケーションに楽々たどり着ける初心者向けのユーティリティだ。

 価格はオープンプライスで、実売価格は1月24日時点では20万円前後となっている。最新マシンに比べると、CPUとHDDのスペックがやや見劣りはするものの、CD-RWドライブを内蔵するノートPCが20万円を切る手ごろな価格になっているという点は見逃せない。価格とスペックのバランスが非常に「美味しい」レベルになっているマシンだ。ただ、発売から4カ月が経過していることもあり、在庫数が少なくなりつつあるようなので、購入を考えているのなら、店頭に急いだほうがいいだろう。

 なお、Prius note 20Rのラインナップは、今回紹介したCD-RWドライブモデルのほか、DVD-ROMドライブモデル「20R4TD」(Celeron-550MHz,14.1インチ液晶,ドルビーヘッドフォン対応、WinDVD DHプリインストール),CD-ROMドライブモデル「20R4TC」(同-550MHz,14.1インチ液晶),CD-ROMドライブモデルの廉価版「20R2TC」(同-500MHz,SVGA表示の12.1インチTFT液晶搭載)の全4機種。価格はいずれもオープンプライスで、実売価格は順に20万弱、18万円弱、14~15万円程度。バリバリの最新モデルではなく、CD-RWドライブ内蔵モデルと同様に在庫が薄くなりつつあるものの、かなり手頃な価格帯になってきており、こちらのモデルもコストパフォーマンスの高さは魅力的だ。

CPU Mobile Celeron-550MHz
メモリ 64MB
液晶 14.1インチTFT
解像度 1024×768ドット/フルカラー
HDD 12GB
通信 モデム
サイズ 320(W)×264(D)×37.7(H)mm
重量 3.2kg
OS Windows Me
Officeアプリ Office 2000 Personal

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