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カシオ、毎分29枚のカラー印刷ができるページプリンターを発表

2001年01月18日 20時51分更新

文● 編集部 増田悦子

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カシオ計算機(株)は18日、カラーページプリンター“スピーディア”シリーズの新製品として、毎分29枚の印刷が可能な『SPEEDIA N5』を3月1日に発売すると発表した。同時に、発売に合わせて、インターネット経由のプリンター保守サービス“ネット de サポート”を開始すると発表した。

『SPEEDIA N5』製品写真
『SPEEDIA N5』

『SPEEDIA N5』は、4色ごとに専用のLEDヘッドと感光ドラムを備え、カラー印刷を1回のプロセスで行なえる“LED4連タンデム方式”のエンジンを搭載。メモリーバスを従来の2倍に高速化したほか、新開発のコントローラー“SPEEDIA Hyper Controller”の採用により、毎分29枚の速さでA4サイズのフルカラー印刷が行なえる。CPUはR5000-250MHzで、システムRAMは64MB(256MBまで増設可能)。実解像度は600dpiだが、LEDヘッドの光の照射時間を変化させ、1ドットをさらに細分化する独自の制御技術(SP-DST)により、600dpi×9600dpi相当の画質で印刷できるという。従来のタンデム方式の欠点であった色ずれについても、濃度・位置センサーの追加で、濃度補正とレジストレーションまで自動で行なえるようになった。

新しく採用されたシェル構造の写真
新しく採用されたシェル構造

そのほか、タンデム方式は、紙詰まりが生じた場合に消耗品を外さないと対処できない、消耗品の交換がしにくいといった欠点があったが、本体上部をワンタッチで分離できる“シェル構造”を採用したことで、トナーやドラムなど、前面から必要なもののみを外して交換できるようになったうえ、紙詰まりも消耗品を外さずに対処できるようになった。さらに、パソコン上で、用紙の残量やトナー、ドラムの残量、プリンターの稼働状態、紙詰まりの位置なども確認できる。ランニングコストは、A4サイズが1枚あたりカラーで約10円、モノクロで約3.5円となっている。両面印刷もオプションで対応可能。また、消耗品の回収は無料となっている。

近内勝美氏
新製品を紹介する取締役システム事業部長の近内勝美氏

インターフェースはパラレル(IEEE1284/ECPモード対応)で、オプションとして100BASE-TX対応の『LANインターフェースボード』(4万8000円)や『拡張パラレルインターフェースボード』(2万円)が用意されている。対応OSは、Windows Me/98/95/2000/NT 4.0。

本体サイズは、幅695×奥行655×高さ497mmで、重量は約72kg。価格はオープンで、実売予想価格は60万円前後としている。同社では、同じシリーズの『SPEEDIA N4』よりひと回り大きいが、価格面でもサイズ面においても他社との競争力が十分あるとしている。

インターネット経由で故障を診断

併せて発表した“ネット de サポート”は、インターネット経由でユーザーのプリンターを診断するサービス。ユーザーのプリンターの状態をインターネット経由で同社が確認し、必要に応じて電話サポートや技術者派遣を行なっていくという。従来は、ユーザーからの障害発生の連絡を受けて、サポートを行なっていたため、ユーザー側には“障害に対する不満”や“サービスセンター等への連絡の手間”、“復旧時間の不満”などが残る受動的なサポートであった。同サービスは、プリンターの状態を電子メールで自動的に同社のデータベースに蓄積し、障害が発生する前に、対処するという能動的なサポートになるという。インターネットの常時接続を利用することで、ユーザーの手を煩わすことなく、トラブルに対処できるとしている。このサービスは、購入後6ヵ月間は無料で利用できる。無償保証期間終了後は、保守契約の申込みにより追加料金なしで継続してサービスが受けられるシステムとなっている。なお、同サービスはプリンターの発売日の3月1日に開始の予定。

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