ソニー(株)は17日、フルデジタルで音声信号処理を行なうことで、高音質で小型のオーディオ製品を開発できるデジタルパワーアンプ技術として、“ストリームマスターデジタルアンプ”技術を開発したと発表した。
この技術は、入力段の“新開発サンプリングレートコンバータ(標本化周波数変換器)”により、音質に悪影響を与えるジッター(時間軸のゆらぎ)を水晶発振器の精度まで低減。次に、デジタルボリュームコントロール(音量調整)を行なったうえで、量子化雑音のスペクトラムを制御する独自開発の“高精度演算アルゴリズム”を適用、ダイナミックレンジの大きいストリーム信号を生成するというもの。
同社では、この技術を基にLSIを開発し、今春をめどに同LSIを搭載したオーディオ機器の製品化を進めるとしている。