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三菱、BSデジタルハイビジョンやパソコンに対応した65インチテレビを発売

2001年01月16日 22時08分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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三菱電機(株)は16日、BSデジタルハイビジョンに対応した65インチ大画面テレビ『65-DL1』を3月21日に発売すると発表した。

発表会場で披露された65インチ大画面テレビ『65-DL1』。左が製品説明を行なった同社京都製作所所長の古賀良男氏

65-DL1は、米テキサス・インスツルメンツ社のDLP(Digital Light Processing)方式を採用した大画面テレビ。32インチテレビ4台分に相当する65インチで、画面サイズは幅142.5cm×高さ81cm、画面アスペクト比16:9となっている。

DLPは、1280×720ドットのDMD(Digital Micromirror Device)チップを利用した方式で、シリコン基板上に配列した14μm×14μmの金属ミラーの反射方向を電気的に制御し、反射した光をスクリーンに投射することで映像を表示する。DVDフォーマット525iや525P、BSデジタルハイビジョン放送の1125iや750Pといった映像フォーマットに対応し、高精細画像を再現できる。また、DMDは長時間同じ画像を映しても焼き付けがないという。

画面表示も多様で、1画面/3画面/9画面の子画面表示機能を搭載する。また、パソコン入力端子としてD-Sub15ピン2系統を装備しており、VGA/SVGA/XGA解像度でパソコン画面を表示可能。AV入力端子はビデオ入力5系統、Sビデオ入力5系統、D4端子1系統、コンポーネント入力2系統を装備する。

『65-DL1』のデモ。左の女性と比べるとその大きさがおわかりいただけると思う。大画面でありながらくっきりとした美しい映像を表示できる

同社は、2000年12月1日のBSデジタル放送スタート、およびDVD市場の拡大に伴い、高画質の映像ソースを美しく表示する装置のニーズが高まる中、美しさだけでなく臨場感やリアリティーを持った製品として65-DL1を開発したという。

臨場感を出すためには、大画面と高解像度が必要。日本の一般的な部屋サイズである6畳間を想定した場合、画面から2~3mの視聴距離が妥当だと考え、2.5mで好ましい画像評価を行なったところ65インチ、視野角34度がベストだったという。

また、リアリティーという点では、従来のプロジェクションテレビは画像の周りがぼけてしまっていたが、65-DL1はDLP方式により滑らかで美しい高精細画像を表示できる。DLP方式は、1つの画素と画素の隙間がPDPや液晶PTVと比べ小さいため、くっきりとした画像や文字を映し出せるという。

65-DL1は消費電力も低く、従来の32インチテレビ並みの240Wとなっている。受信チャンネルはVHFが1~12ch、UHFが13~62ch、CATVがC13~C38ch。本体サイズは幅146.4cm×奥行き61.4cm×高さ144.4cm、重量は150kg。価格はオープンプライスで、推定小売価格は160万円程度。

同社リビングデジタルメディア事業本部本部長の大草文夫氏。「65-DL1はデジタルの良さを100%発揮できる大型カラーテレビ。米国で昨年12月末に発売し好評を得ている。日本ではプロジェクションテレビは流行らなかったが、65-DL1の映像の美しさには感動する。日本でも普及させたい。ホームシアターテレビは過去10万台売れており、そういったユーザーに買い換えてもらいたい」

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