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東芝、携帯テレビ電話用ビデオコーデックLSIを商品化

2001年01月16日 18時42分更新

文● 編集部

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(株)東芝は15日、次世代携帯電話で採用される画像圧縮方式MPEG-4に対応し、シングルチップで画像データの圧縮および伸長が可能なMPEG-4ビデオコーデックLSI『TC35273XB』を商品化すると発表した。同製品は、次世代携帯電話において通信可能なデータ量への動画像の圧縮と圧縮された動画像の伸長を同時にできるため、携帯電話端末で相手の顔をリアルタイムに見ながら会話ができるテレビ電話を実現できるという。

『TC35273XB』の写真
『TC35273XB』

同製品はMPEG-4ビデオ処理部、オーディオ信号処理部、多重分離処理部と12メガビットDRAMをワンチップに集積している。また、0.18μmプロセスを採用し、低消費電力(動画処理時80mW/60MHz)と、携帯端末向けに11mm角のFBGA(Fine pitch Ball Grid Array)パッケージを採用している。新製品のサンプル出荷は、第2四半期に開始し、第4四半期から月産10万個規模で量産を行なう。

近年、インターネットや携帯電話によるコンテンツ配信や、携帯端末画面のカラー化の進展、IMT-2000やBluetoothなどの各種の高速無線規格により通信性能が飛躍的に向上すると同時にエラー耐性に優れ圧縮効率が高いMPEG-4の採用により、無線通信で動画像を転送することが可能となった。同社はこれを受け、携帯電話用として実装面積と消費電力を小さくし、携帯マルチメディア端末のために必要な機能ブロックをすべて搭載したLSIを開発することで、現在の携帯端末のコンパクトさを維持したまま、カメラと液晶画面で相手の顔をリアルタイムで見ながら会話をするテレビ電話機能をやオーディオの再生機能などマルチメディア端末の実現を図ったという。

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