ディズニーインタラクティブ、ウォルト・ディズニー・インターネットグループ、(株)ティーアンドイーソフトの3社は、15日都内の帝国ホテルで記者発表を行い、ブロードバンド接続世帯をターゲットにしたネットワークコンテンツサービス「Disney Game World(仮称)」を、2002年より開始する計画を明らかにした。
発表会に出席したディズニー、ティーアンドイーソフトの代表者。 |
ディズニーインタラクティブのプレジデントJan E.Smith氏。 |
「Disney Game World」は、ディズニーのキャラクターを使ったオンラインエンターテインメントを、ADSLやCATVなどでブロードバンド接続されたインターネットを介して、子供や家族にリアルタイムで提供するというもの。提供されるコンテンツの具体的な内容は明らかにされなかったが、詳細については、後日ティーアンドイーより正式発表される予定。ディズニーインタラクティブがこれまでマルチプラットフォームで展開してきた、各種ゲーム(アクション、レース、シューティング、アドベンチャーなど)やエデュテインメントソフト(子供の知育/教育を目的としたソフト)を元にした、ハイクオリティな音声および動画を贅沢に使用するエンタテインメントになりそうだ。
ティーアンドイーソフトの丸山氏。 |
今回発表されたサービスでも「マルチプラットフォームへの展開」という点は変わらず、PCはもちろん、Xboxやプレイステーション2、ドリームキャストなど「ブロードバンドに繋がるすべてのプラットフォーム」が対象となる。ターゲットにしているユーザー層は、男女を問わず3歳から大人まで。事業概要の説明を行ったティーアンドイーソフトの丸山氏は、オンラインエンタテインメントの成功例として「EverQuest」「Ultima Online」「DIABLO II」の3タイトルを挙げ、これらを積極的にプレイするコアなゲーマーも含めた、より広範なユーザーをターゲットとしていく意向を明らかにした。コンテンツの使用料は、ひと月あたり500~1000円程度。開始時期は2002年の前半を目標にしており、日本のみならずアジア全域で展開していくとしている。
スクウェアの鈴木尚社長。 |
今回の事業提携に関してティーアンドイーソフトとディズニーは、オンラインエンタテインメント向けのディズニーのキャラクター、プロパティ(所有権)の使用に関する非独占ライセンス契約を結び、ティーアンドイーへの資本提携も含めた長期的な事業提携であることを発表。資本提携元にはスクウェアの名も挙がり、会場に駆けつけたスクウェア代表取締役社長鈴木尚氏は、ネットワークインターフェイス部分をメインとしたゲーム開発やスクウェアの「Final Fantasy」ファンとディズニーファンとのクロスオーバーを含む顧客開拓などの点で協力するとともに、「このプロジェクトをネットワークでの初めての成功例にする。それが我々のロールプレイ(役割)だと考えています」と力強く語った。
記者発表会終了後の写真撮影会の模様。会場にはアジアを含む海外からの報道陣も多数詰めかけていた。 |
(株)ティーアンドイーソフト
問い合わせ先 052-773-7770