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松下電器、カタログ検索とEC機能を連携したASPサービスを開始

2001年01月15日 20時26分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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松下電器産業(株)と、ASP事業者(株)イーシーファクトリー・ドット・コムは15日、ASP事業において業務提携を行なうことで合意したと発表した。これに伴い“カタログ&コマースASPサービス”を事業化するという。

カタログ&コマースASPサービスは、“ezCATALOG”、“ezGARAGE”、“ezSERVE”、“ezSERVE Plus”といった4つのサービスを、ユーザーの要望に応じ組み合わせて提供する。ezCATALOGとezGARAGEは松下電器が開発、ezSERVEとezSERVE Plusはイージーファクトリーが開発し松下電器向けにOEM提供する。

都内で行なわれた発表会で紹介された、ezCATALOGを用いた介護関連製品のカタログ検索サービス例。製品の種類やメーカー名など検索条件を選択すると、条件に合った製品が一覧表示される。詳細情報も表示されるため比較検討がしやすいのが特徴だ。この検索結果は、製品名ごとや価格ごとに並べ替えることも可能
製品を決定して発注ボタンを押すと、カタログ検索サービスから、ezSERVEを利用した製品発注画面に切り替わる

ezCATALOGは、大量の商品を一覧表示し比較検討できるウェブベースのカタログ検索サービス。画像付き情報を用いた電子カタログサイトを構築、運用できる。サイト上からのデータダウンロード機能や他ウェブサイトとの連携機能、外部アプリケーションの呼び出し機能を搭載したカタログサイトも構築可能。初期費用は200万円から、月額使用料は60万円から。

ezGARAGEは、高精細度のイメージ画像や大量の文書情報などを管理できる“コンテンツガレージ”を構築できるサービス。米LizardTech社のイメージ圧縮技術“DjVu”“MrSID”を採用しており、高性能なイメージ拡大/縮小機能を搭載、PDFと同等の機能を持ちながらファイルサイズはPDFの10分の1で済むという。初期費用は個別見積で、月額使用料は10万円から。

ezSERVEは、BtoB向けのコマース構築サービス。会員管理機能、受注管理機能、見積/注文/請求通知機能などを搭載し、既存の会計システムなど外部システムとの連携も可能。初期費用は300万円からで、月額使用料は30万円から。

ezSERVE Plusは、BtoC向けコマース構築サービス。会員管理機能、受注管理機能などSERVEと同様のEC管理機能に加え、銀行/キャッシュカード/コンビニエンスストア/代金引換といった決済機能、日本通運やヤマト運輸といった物流会社と接続できる物流連携機能を搭載する。初期費用は1200万円から、月額使用料は120万円から。

松下電器は、企業向けITサービス事業拡大を目的に、今回の業務提携を行ない、これを機にASP事業に本格参入する。今後は松下グループのITサービス事業ポータルサイトを開設、データセンター事業も確立して事業を拡大するという。

カタログ&コマースASPサービスのターゲットは介護商品業者、電子部品業者、カタログ通販業者、不動産など。サービス開始時期は3月で、1月末よりトライアルを開始するという。売上目標は3年後で30億円としている。

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