このページの本文へ

トレンドマイクロ、トロイの木馬型ウイルスを警告

2001年01月11日 20時37分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

トレンドマイクロ(株)は11日、トロイの木馬型ウイルス“TROJ_HYBRIS(トロジャン ハイブリス)”に警告レベルVAC-3を出したと発表した。

同社の警告レベルは1~5の5段階で表示している(VAC-1が最も脅威度が高い)。今回のTROJ_HYBRISはVAC-3が警告された。同ウイルスはワームに分類されるトロイの木馬型不正プログラム。日本語環境でワームの活動が行なわれた場合、差出人、件名、メール本文のないメールに、不正プログラムが添付されて送信される。日本語以外で送られてくる場合もあり、その場合は差出人や件名、メール本文があるので注意が必要。同ウイルスは添付ファイルを実行することにより活動を開始する。Windowsのネットワーク関連のシステムファイルの改変を行ない、インターネットのアクセスを監視し、メール送信時にワームのコピーを添付して送信する。また、インターネットを通じてダウンロードしたプラグインを組み込むことによって、ウイルス自身の機能を拡張するという。現時点では、ワーム活動以外に悪質な破壊活動はないが、組み込んだプラグインによって悪質な破壊活動を持つ可能性があるとしている。同社では現在、大きな渦巻のアニメーションを最前面に表示し、コンピューターの操作を妨害するタイプの発病報告を受けているという。なお、同社の運営するサイト上にて、削除した“WSOCK32.DLL”の自動修復ツールを提供するとともに、ユーザー向けに最新パターンファイルを、ユーザー以外の一般向けにオンラインスキャンサービスを提供している。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン