Duron-850MHzと、リテールパッケージ版のCeleron-800MHzが11日、同時にアキバへ現れた。Duron-850MHzは、3日にIntelが行なったCeleron-800MHz発売のアナウンスを待っていたかのようにAMDから9日付けで発表された製品。なかなか因縁めいた同時発売だ。
さて、バルクでアキバ初登場となったDuronだが、仕様面で従来製品との差異はクロック周波数のみ。128KBの1次キャッシュと64KBの2次キャッシュを搭載し、EV6 200MHzバスに対応する。オースチンの“Fab25”で製造されている点は従来のDuronと同じ。駆動電圧1.6Vもこれまでどおりだ。
L1はオープンになっている |
一方Celeron-800MHzリテール版は、アキバではすでにバルク版が昨年12月15日から流通しているため、Intelからの正規品として初お目見えということになる。仕様はバルク版と同じで、FSB 100MHzの8倍設定。2次キャッシュ容量は128KBで、電圧はcC0コアのPentium III/Celeronと共通の1.7Vとなっている。S-SPECも“SL4TF”で変更はない。
S-SPECは“SL4TF” |
価格は、リテール版Celeron-800MHzがPCiN秋葉原で2万1800円、高速電脳で2万2800円。Duron-850MHzは高速電脳で1万5800円。リテールとバルクなので単純比較はできないが、それでも勝負は発売時点でついている感すらある。
ただし、Athlon-850MHzが1万5000円~1万6000円前後、Athlon-1GHzが2万円強で販売されている事実を踏まえると、Duron-850MHzとて決してお買い得ではないのも間違いないところだ。両製品とも、ビデオやサウンド一体型の安価なメーカー製、もしくはショップブランドPCに搭載されるのが主になるだろう。AMD対Intelの戦いは見物だが、CPU自体は両方ともアキバ系のユーザーからするとそれほど魅力的ではないのが実状である。
なお、他のショップも、多くが両製品を近日中に入荷すると予告している。
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