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USER'S SIDE本店で“水”に4980円の値がついている。
とは言うものの、もちろんただの水ではない。クリプトンが販売する「ゼータウォーター」と名付けられたこの水は、基本的にはオーディオマニア向けの製品。パッケージによると、静電気除去効果を加えた“高コロイドエネルギー水”をCDやDVDあるいはCRTモニタや液晶モニタの表面に吹きかけて、クリーニングすれば、同時に静電気を除去する効果を盤面／表面に与えてくれる“表面改質水”というものだ。音楽CDをクリーニングすれば音質が上がり、モニタの表面をクリーニングすれば、埃がつきにくくなるとしている。
 | パッケージの裏面には、“ゼータ効果”やら“マイナスイオン”やら“ポリエチレンオキチオフェン”やらといった、あやしげな言葉が並んでいる |
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近くにいた編集部員のノートPCの液晶に吹きかけてクリーニングしてみたところ、たしかに汚れはキレイに落ちた。ただし、オーディオ系の小物などにまったく興味のない同編集者に言わせると「別に普通の水でもいいんじゃない？」とのこと。また、編集部にあるくたびれたCRTモニタをゼータウォーターでクリーニングし、周囲の編集者に見せてみたところ、これも「汚れは落ちてるけど、別に…」との声が多かった。
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ただし、音楽CDを同製品でクリーニングして、それなりのオーディオシステムで聴いてみると、言われてみれば音場の広がりが得られたような気がする。音に奥行きが出たような印象を受けた。また、時間の制約もあって確認できなかったが、USER'S SIDE本店によれば、ノートPCを数日間使ってみると、埃がつきにくいのを体感できるとのことだ。
ポイントは、そういった微妙な差に4980円を払う価値があると判断するかどうか。オーディオマニアならば4980円という値段を“安い”と感じる人の方が多いだろうが、PCユーザーだと水が約5000円という価格に躊躇してしまう人も多いだろう。人を選ぶアイテムである。
【取材協力】
