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チャットからわかったXbox4つの秘密

2001年01月09日 18時21分更新

文● 高島茂男

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米国・ラスベガスで開催中の「2001 International CES」において、米Microsoftの会長兼チーフソフトウェアアーキテクトであるBill Gates(ビル・ゲイツ)氏が「Xbox」の本体とコントローラーを披露したのは既報の通りだ。

そのキーノートが行なわれていたのと同じ時間帯に、Xboxファンサイト「MSXbox」において、XboxプラットフォームマネージャーのJ Allard氏らXbox関係者やキーノートにも登場したWWFのThe ROCKが登場するチャットが行なわれた。そのチャットから、4つの秘密が明らかにされた。

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DVD-ROMドライブの挿入口から大きさを想像するとけっこうな大きさをしていることがわかるXbox

1500を超えるXDKが配布済み

チャットに登場したXboxプログラムマネージャーのJeff Henshaw氏は、Xbox Development Kit(XDK)の出荷数が1500を超えていることを明らかにした。同氏は、Xbox Development Kit(XDK)の開発や、Xboxのコアとなるソフトウェアを開発するチームを率いている人物だ。

Xbox向けゲームの開発を表明しているソフトウェアベンダーの数は200~300程度であることから、単純計算で1ベンダーあたり5~7の開発キットが配布されたことになる。


5月のE3において“リアル”なXboxでゲームが動く?

XboxプラットフォームマネージャーのAllard氏は、Xboxのシステムソフトウェアや、開発者向けソフトウェアライブラリーの提供、Xbox向けゲームを開発しているソフトウェアベンダーとの共同作業、オンラインゲームの推進などを担当している人物だ。

同氏は、筐体の公開と2つのゲームデモを行なった6日をXboxにとってマイルストーンとなる日とした。同日は、これまでのムービーでの紹介とは異なり、XDKを利用して開発されたゲームをその場で実際に動かしてみせた初めての日だ。

また同氏は5月16日~19日に、米国・ロサンジェルスで開催予定のE3(Electronic Entertainment Expo)において、“リアル”なXboxで動くゲームを披露できるだろうと語った。また、春に開催予定の「東京ゲームショウ2001春」でも、Xboxのブースが出る予定という。

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上からみると、当初モックアップの面影がある

250MHzに下げたのは2001年中の出荷を確実にするため

Allard氏は、ビジネス展開についても言及した。ワールドワイドのビジネス展開については、一気に全世界同時展開するのではなく、1度に1つのエリアずつ行なっていくことがよいと語った。その順番は、米国、日本、ヨーロッパで、それが5、6年かかるビジネスであるとも述べた。

Xboxのスペックが当初CPUが600MHz、グラフィックスチップが300MHzとされていたのが、現時点ではそれぞれ733MHz、250MHzとなっている。

これについて同氏は、600MHz/300MHzより733MHz/250MHzのほうがバランスがよく、プレイステーション2の3倍というパフォーマンスは満たしているとした。2001年中に出荷するためには、グラフィックスチップの供給不安定という事態は避けなければいけないと語り、GPUのダウングレードはXboxを安定供給するためであると説明した。


4つのキーボードを繋いで遊ぶなんて、スマートじゃない

コントローラーの話になると、Allard氏はゲーマーといっしょになって開発したもので、よい評価ももらっていると語った。PCゲームでゲーマーはキーボードとマウスを併用してゲームしているという質問に対しては、4つのキーボードを本体に接続して友達とプレイするのが本当に楽しいとは思わないと述べた。

image巷では3つのゲーム機、とくにドリームキャストのコントローラーとよく似ていると評判

コントローラーは、USB技術を採用しているが、接続端子の形状が標準のUSBとは異なっている。これについては、標準のUSB接続のコントローラーは利用できないとし、USBを採用したのは、サードパーティがいち早く市場に製品を供給できるためと語った。また、USBの12Mbitという帯域幅もUSBを選択した重要な理由であるという。

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USB接続のコントローラー端子は前面に4つ用意されている

XboxのWebサイトがリニューアル

Xboxの筐体が発表されたのを機に、日本語版のXboxサイトがリニューアルされた。Xboxのイメージが公開されているほか、スクリーンセイバーや壁紙、応援サイト用素材パックの提供が開始された。

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