ナムコの「ミスタードリラー」はゲームセンターを皮切りに、プレイステーション、ドリームキャストなどの家庭用ゲーム機のほか、その手軽さからゲームボーイカラーなどの携帯用ゲーム機に移植され、いずれも大ヒットとなったナムコのアクションパズルゲームだ。ゲームボーイ版では一時期、手に入らない状況になるほどの人気を博した。PCユーザー待望のWindows版は、NECインターチャネルより2月10日に発売される。2月10日から4月9日までの期間限定で、サンクス、デイリーヤマザキ、サークルKなど全国コンビニで先行販売され、一般のショップでの販売は3月からになる予定。2980円という低価格が嬉しいところだ。
初めての人でもすぐにわかるルール
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画面の美しさはさすがWindows版。ススム君かわいいぞ! |
ルールは簡単。主人公のホリ・ススム君(身長99.9cm)を操作して、ドリルで縦横1mのブロックをひたすら掘り進みながら、地底のゴールを目指していく。うまく崩さないと頭上のブロックが崩れ落ちてくるので、うまくかわしながら進まなければならない。同じ色のブロックはくっつき、4個以上になるとブロックは消えてしまう。これはブロックが落ちている最中にもあてはまり、慣れないうちは予期せぬ連鎖に肝を冷やすこともよくある。このブロックの連鎖システムをうまく利用することが、本作の最大のポイントだ。
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下にいくと四方を「×ブロック」で固められ、生半可なことではエアーが取れないようになってくる。 |
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Dreamcast版などにもあったタイムアタックモード。時計を取ると経過時間がマイナスになり、スコアが良くなるのだ。 |
といっても、時間の経過とともに空気がなくなってくるので、エアカプセルで補充しなければならず、ぐずぐずしてもいられない。もっとも、アクションとはいいながらも、追いかけてくる敵や爆弾なんかも一切なし。注意すべきは、ススム君の酸欠と彼の頭上にブロックが落ちてくることだけ。単純なだけに失敗すると自分自身への悔しさも百倍増だ。ついつい「もう1回!」と再プレイに手が伸びる。こうして堀ることに生理的快感を感じ始めれば、もうこのゲームの虜になっているはずだ。
ゲームモードは、深さ500mと1000mのアーケード版を忠実に再現した「アーケードモード」、制限時間内にクリアーを目指す「タイムアタックモード」、1キャラでどこまで掘り進むことができるかを競う「とことんドリラーモード」などが収録されている(上手くなれば地球の裏側に抜けるほど掘れるかもしれないぞ。そうなった時にはぜひ報告してくれ)。
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これが筐体モードだ。これで3、4000mを潜るのはさすがに無理ではないかと思うが、ゲームセンターの雰囲気を味わうにはよいかも。 |
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こちらもWindows版のみ。「ドリラー診断モード」。君のドリラーレベルは? |
Windows版ならではの特長をいくつか紹介しておくと、まず音質の良さ。Windows版ではインストール時に標準音質(50MB)、高音質(160MB)の2種類から選択できる。この高音質モードはさすがに大容量だけあり、“少し割れて乾いた感じ”のする標準音質と違い、ゲームセンターさながらの良好な音質でプレイできるのだ。そのほか、プレイヤーのレベルを判定してくれるドリラー診断も見逃せないところ。画面表示にはじっくりプレイできる「フルスクリーンモード」、ちょっとだけ楽しみたい人の「ウィンドウモード」のほかに、「筐体モード」が入っている。筐体モードはプレイ画面こそ小さいが、プレイ中の深度が電光掲示されるところにゲームセンターの雰囲気が味わえて、ナムコのこだわりがびんびんに伝わってくる。気分転換に遊ぶのもよし、腰を据えてハマっていくもよし。万人にお勧めできる傑作パズルゲームといえるだろう。
開発元 |
(株)ナムコ |
発売元 |
NECインターチャネル(株) |
問い合わせ先 |
03-5440-0756 |
価格 |
2980円(2月10日発売予定) |
対応OS |
Windows 95/98/Me+DirectX 7a |
CPU |
MMX Pentium-200MHz以上 |
メモリ |
64MB以上 |
ビデオ |
640×480/6万色以上 |
HDD |
45MB以上 |
CD-ROM |
2倍速以上(起動時不要) |