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Sacrifice

Sacrifice

2001年01月09日 16時46分更新

文● sim

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Sacrifice

ズー

8800円

アメリカのゲームランキングを賑わすShiny Entertainmentの3Dリアルタイムストラテジー「Sacrifice」が、ズーから2001年2月に早くも日本語版として発売される。Sacrificeは火、空気、地、生命、死を司る5人の神々によって創造された異世界が舞台だ。プレイヤーは神に仕える異形のWizard(魔法使い)。この世界では5人の神が権勢を競っており、Wizardは彼らの代理として戦うのだ。

 Sacrificeの世界はそれぞれの神が統治する5つの領域に分かれており、時に幻想的、時におどろおどろしい世界が3Dグラフィックスで表現されている。特に空の表現に関してはほかの作品と比べても抜群にいい。雨や雪、垂れこめる厚い雲の流れる様はプレイヤーを作品世界に引き込まずにはおかない。こうした表現のほか、魔法、戦闘シーンの美しいグラフィックスや演出も目をひく本作だが、ゲームシステムも十分に練りこまれたものとなっている。

写真はハデハデな、敵の祭壇を転向させているシーン。真ん中に映っているのはプレイヤーのパトロンである神様なのだ。

 まずインターフェイスから見ていこう。チュートリアルに詳しく解説されているので、最初にこの部分からプレイすることをお勧めするが、操作系統はリアルタイムストラテジーの代名詞ともいうべき「Age of Empires」にかなりそっくりだ。1人称視点を採用しているため移動や経路指定などは、ある程度直感的に動かすことができる。マウスカーソルを画面の端に持っていくとその方向にスクロールされるほか、Ctrlキーを押しっぱなしにするかマウスの真ん中ボタン(ホイール部分)をクリックすることで360度好きな方向に視点を変えることができる。これは空を飛び交う敵と遭遇した際に必要不可欠なテクニックなので、しっかり覚えておきたいところだ。



写真中央で湯気のようなものをあげているのがManahour。これさえあれば施設から離れていてもマナの補充可能だ。

 また、クリーチャーごとにクロスメニューウィンドウで命令が与えられる。クロスメニューはクリーチャーを選択したあと、右クリックし続けることで出てくる。クリーチャーに関してはこのメニューで攻撃、防御、特殊能力の命令が一括管理されているので便利だ。兵の取りまとめやユニットの選択が、ほかの2D見下ろし型のタイトルに比べると、若干のやりにくさを感じるが、繰り返しプレイするうちに慣れてくるだろう。

拠点防衛にはGuardianの魔法を使う。赤いビームでManalithに結びつけられたクリーチャーにはHPやマナの強力な回復機能が与えられるのだ。

 ところで本作は、ゲームシステムはリアルタイムストラテジーながら、同ジャンルの基本的要素のひとつであるテクノロジーを研究発展させていく必要がない。そのかわりにWizardがレベルアップして強化されていくというRPGの要素が追加されている。パトロンである神々固有の特性を持った魔法を使用できるWizardは、自らが敵のクリーチャーを倒すことによって経験値を得、レベルアップしていく。最初のうちこそ、治癒や初歩的な攻撃魔法しか使えないが、レベルアップを重ねることにより、大地を切り裂いたり、巨大な雷を降らせたり、Dragonなどの超強力なクリーチャーを召還できるようになるのだ。



中央の虹は回復魔法。味方から味方へと次々と虹がかかり複数ユニットのHPを回復させることができる。

 これらの魔法を使うにはマナ(マジックポイント)が必要となる。マナの源は神の力をWizardに注いでいる祭壇にある。そして中継点であるManalithはマナの泉の上に魔法で作る建物だ。マナの泉では敵味方に関係なく誰でもマナを得られるため、Manalithを自分だけが使えるように周りに防御用の建物を建てておく必要がある。マナはこれらの建物に移動することで補充でき、さらにWizardのHPが0になってもこれらの建物で復活することができるのだ。
 クリーチャーの召還も魔法のひとつだが、それにはマナのほかにもうひとつ必要なものがある。それが魂だ。魂はクリーチャーの召還に少なくとも1つは必要で、強力なクリーチャーであればあるほど多くの魂が必要となる。魂には味方のクリーチャーが死んだときに浮かび上がる青い魂のほかに、倒した敵から浮かび上がってくる赤い魂がある。青い魂は通常のアイテム同様にWizardが回収することができる。自分のクリーチャーが死んだらすぐに魂を回収し、再生させてやろう。一方、赤い魂はConvertの魔法により転向したあとで、祭壇へと運ばれる(これは自動)ので、自分のクリーチャー向けに用いるためにはちょっと時間が必要だ。



Charnel神の最強ユニットHellmouth。ほかの神でもPhoenix、Dragonなどそうそうたるモンスターが召還できる。倒すのは一苦労だぞ。

 プレイヤーであるWizardの目的はただひとつ。敵のWizardを倒すこと、ではない。敵のWizardは祭壇で復活できるため、結局、敵の祭壇にクリーチャーを生贄として捧げることで、その祭壇を手に入れることが最終目的となるのだ。ひとつのマップ上に存在する魂には限りがあるため、敵を倒しその魂をぶん取るためにどのクリーチャーを召還するか、どんな戦略をとるかなどの、クリーチャーの特性を考えて、それを生かしながら戦う必要がある。また、クリーチャーの攻撃方法には、それぞれ直接攻撃、間接攻撃、空中攻撃と3種類に分けられ、ちょうど三すくみの状態になっているため、常に相性のよい相手と戦うことが重要だ。ほかにもプレイヤー自らの魔法で戦力の均衡を壊したり、高低差の激しい地形や障害物などを利用することでの奇襲攻撃や物陰に隠れながらのゲリラ戦法など、正攻法以外の様々な戦略が考えられるのも本作の魅力。3Dは苦手という人でも、SLG好きなら必ず満足できる1本である。


開発元 Shiny Entertainment
発売元 (株)ズー
問い合わせ先 0268-38-1561
価格 8800円(2月中旬発売予定)
対応OS Windows 95/98/2000+DirectX 7
CPU PentiumII-300MHz以上(同-450MHz以上を推奨)
メモリ 64MB以上(128MB以上を推奨)
ビデオ 640×480~1024×768/6万色以上(Direct3D対応)
HDD 650MB以上
CD-ROM 4倍速以上(起動時必須)

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