チップセットのNorthBridgeにAMD純正“AMD761”を搭載するAthlon用DDR SDRAM対応マザーボードがASUSTeKから登場した。SouthBridgeはVIAの“VT82C686B”で、“AMD761+686B”のチップセット搭載品としてはGigabyteの「GA-7DXC」に続いて2製品目となる。なお、GA-7DXCが公式にサポートするメモリはPC1600 DDR SDRAMまでだったが、A7M266はPC2100(DDR 266MHz)に完全対応。AMD760チップセット搭載品としては、初めてのPC2100 DDR SDRAM対応マザーボードというわけだ。
さて、基板を見てまず気になるのはDIMMスロット2つ分のパターンが空いたままになっている点。開発当初はDIMM 4本仕様だったことが分かる。DDR SDRAMはタイミングがシビアということもあり、安定のために2本のDIMMスロットが削られたのだろう。
仕様面を見ていくと、最近のASUSTeK製品らしく、同製品も基板上でのジャンパでFSB設定クロックの変更やVIO電圧が変更できる。CPU動作倍率変更に関しては、基板上にシルク印刷こそあるものの、ジャンパやディップスイッチはなかった。DIMMスロットの近くにジャンパ用と思われるパターンはあったが、これが倍率変更用ジャンパのパターンなのかどうかは不明。なお未確認ながら、BIOSに倍率変更の設定項目があるようだ。ただしこれも、設定が有効になるかどうか現時点では不明である。
拡張スロット数はAGP Pro×1、PCI×5、CNR×1。NorthBridgeにはゴツいヒートシンクとファンが取りつけられており、かなり発熱することをうかがい知ることができる。また、オンボードでサウンドチップ“CMI8738”を搭載し、アナログ音声のサラウンド出力をサポートしている。
価格は2万円強と、新製品にしてはこなれた価格。そのためか入荷即完売というショップが多かったようだ。出回った枚数もそれほど多くなかったため、これまでに登場してきたDDR SDRAM対応マザーボードと同様、A7M266を求めてアキバを徘徊する人を多く生んでいた。
ただし、状況がこれまでと違うのは、今回入荷していたショップの多くが来週再入荷する可能性を指摘していたこと。また、この日EPoXのKT133A搭載マザーボード「EP-8KTA3」を再入荷していたショップもあるなど、FSB設定クロック133MHz(DDR 266MHz)版Athlonを迎えるプラットフォームは1月中にも万全の体勢を整えそうな勢いだ。あとは、発売時期の遅れが噂される新型Athlonがちゃんと登場してくれれば…。
6日現在の価格情報
コムサテライト3号店 | \23,500 |
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クレバリー1号店 | \23,700 |
クレバリー3号店 | \23,700 |
コムサテライト1号店 | \23,800 |
高速電脳 | \23,800 |
CUSTOM | \24,800 |
ツクモeX. | \24,800 |
T-ZONE.PC DIY SHOP | \24,800 |
USER'S SIDE本店 | \25,800 |
※調査時の段階でコムサテライト1号店、高速電脳ではすでに完売していました。他店でも完売している可能性がありますのでご了承ください。また、PCiN秋葉原では7日に2万4800円で発売予定です。
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