東北セミコンダクタ(株)(以下TSC)と米モトローラ社は5日、(株)東芝の保有するTSCの株式全数(全株式の50パーセント)が米モトローラに譲渡され、同日に株式移転が完了したと発表した。これにより、同日以降、TSCは、米モトローラの完全子会社となり、その生産能力を米モトローラの半導体製品に集中するとしている。一方、米モトローラは、TSCをアジアの中核製造拠点として位置付け、成長基調にあるアジアの半導体市場の需要に応えるという。なお、TSCは、両社の生産品目の相互補完を目的に、'87年に5月に設立された半導体製造企業で、社員数は1500名。2000年12月に両社の合弁契約期間が満了したため、今回の株式移転を決定した。