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【2001年年頭挨拶ニュースリリース】日本ユニシス(株)代表取締役社長天野順一氏

2001年01月04日 17時34分更新

文● 編集部

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「社員に向けての年頭挨拶」(要約)

 いよいよ21世紀の幕が上がりました。
 日本をとりまく世界の経済情勢をみると、拡大テンポが低下している米国経済の今後の動向や、原油価格の推移等を注視する必要があるものの、欧米・アジアでは総じて良好な状態が続いています。しかし、日本の景気は、企業を中心に自律的回復に向けて全体としては緩やかな改善が続いていますが、依然として雇用情勢は厳しく、個人消費の改善が遅れるなど、厳しい状況をなお脱していません。

 昨年暮に、「5年以内に世界最先端の IT 国家となることを目指す」ことなどを盛り込んだ、政府の「IT基本戦略」が取りまとめられましたが、IT への取り組みで、米国を始めとする世界各国に比較し大きく立ち遅れている日本が、現在の景気低迷状態を脱し、経済的繁栄と豊かな生活を実現するためには、新しい社会にふさわしい法制度や情報通信インフラなどの国家基盤を早急に確立し、国としての競争力を高めていく必要があります。 そして、私達のビジネス・チャンスもそこにあると思います。

当社は、第五次中期経営計画のとおり、インターネット社会のソリューションクリエータを目指し、Eビジネスへフォーカスしていく方向にあります。 実際、Eビジネスの急速な広がり、サービスへのシフトの進展は急です。むしろ、こうした変化のスピードに私達の変革が追いつくことが課題と言えます。
そのためには、サービスやコンテンツなど成長分野への一層のフォーカス、競合力の強化、BPRの確実な推進、ペイフォーパフォーマンスの更なる徹底などが大事ですが、それだけではなく、戦略事業を明確化し、それらの事業について責任を持って対応する体制を確立し、環境変化に素早く対応できるように経営基盤を整備することも大事だと考えています。
昨年の各部門の活動を見ると、EビジネスやES7000関連に数多くの引き合い・受注案件が出てきており、私達に与えられた成長の機会をしっかりと捉えつつあることが分かります。

* 電力三社が中心になって開設する電力関連資機材取引のためのeマーケットプレイスについては、当社がシステムインテグレーションとasaban.com によるシステム運用サービスを全面的に提供することになりました。これは本格的な Eビジネスの代表的事例となるものでしょう。
* 地方銀行ユーザ7行の参加による次期バンキングシステム検討・検証コンソーシアムの設立や、第二地銀向けのアウトソーシング・サービスの開始は、将来に向けた布石として大きな意味を持つものです。
* I&C 関連では、eビジネス関連の案件が多数出てきており、今後の期待が広がります。すかいらーくから受注した食材調達のインターネット・オークション・システムは、開発期間わずか 2ヶ月で本番を迎え、現在も順調に稼動中です。UNIQLO(ファーストリテイリング)からは、ネット通販のフルフィルメント業務をアウトソーシングで受注しました。これは IMPACT-DMの実績と当社のサービス力が評価されて受注したものです。
* そして、アウトソーシングについては、ニッセンにおける、基幹・物流・マーケティング・人事・会計を含む大規模フル・アウトソーシングの受注をはじめ、金融分野での案件も進行中であり、これらは当社のアウトソーシング・ビジネスが急速に本格化していることを示すものです。

平成12年度は残すところ3ヶ月となりましたが、新しい世紀において飛躍するためには、足元をしっかり固めておく必要があります。まずは、今紹介したような、昨年からの活発な受注活動の勢いに乗り、平成12年度の仕上げの第4四半期に全力を尽くして欲しいと思います。

 21世紀最初の今年は、さまざまな意味で私達にとって重要な年になります。 日本があらたな発展に向けて IT革命という大きな挑戦をしようとする今、私達も、あらたな発展の為の変革を相当の覚悟と努力を持って押し進めて、新しい世紀に相応しい日本ユニシスを生み出す年としましょう。

以上

(用字用語は原文のまま)

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