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米インテル、FSB100MHzのCeleron-800MHzと新チップセットを発表

2001年01月04日 02時27分更新

文● 編集部 佐々木千之

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米インテル社は3日(現地時間)、デスクトップパソコン向けとしてFSB(Front Side Bus)を100MHzに高速化した『Celeron Processor』800MHz版を発表した。1000個ロット時の価格は170ドル(約1万9400円)。同時に、『Intel 810E』の後継となるバリューPC向けチップセット『Intel 810E2』を発表した。1000個ロット時の価格は27ドル(約3100円)。

『Celeron Processor』800MHz版と『Intel 810E2』チップセット
『Celeron Processor』800MHz版(左)と『Intel 810E2』チップセット(右)

CeleronのFSBは、2000年11月に発表された733/766MHz版まで66MHzに抑えられてきたが、今回発表された800MHz版では100MHzに高速化された。FSB以外の仕様は従来のCeleronと変わっていない。0.18μmプロセス技術で製造され、32KBの1次キャッシュと128KBの2次キャッシュをダイ上に備えている。パッケージはFC-PGAのみが用意される。

米インテルのホームページに掲載されたベンチマークテストの結果によると、Windows 2000上の“SYSmark*2000”(※1)で、800MHz版の値は126で、766MHz版の115と比較して15%高速となっている。同じベンチマークテストで733MHz版の値が114であることを考えると、FSB100MHz化によってかなりパフォーマンスが向上したといえる。

※1 独立した非営利団体である米Business Applications Performance Corporation(BAPCO)が作成したベンチマークテスト。WordやExcel、Photoshopなど12のアプリケーションを走らせ、アプリケーションの総合的なパフォーマンスを計測する。

また810E2は、810EのGMCH(Graphics and Memory Controller Hub)“82810E”に、820Eや815Eで利用されているICH2(I/O Controller Hub 2)“82801BA”を組み合わせたチップセット。サポートするFSBは66/100/133MHzやメモリーの種類(SDRAM)は810Eや815Eと同じ。ICH2を採用したことで、Ultra ATA/100や2チャンネル(4ポート)のUSB、6チャンネルのオーディオ機能などをサポートする。

『Intel 810E2』のブロック図
『Intel 810E2』のブロック図

リリースによると米インテルはOEM向けとして、この810E2を搭載したマザーボード『D810E2CA3』(microATX)と『D810E2CB』(FlexATX)を発表しており、これらのボードを使用したパソコンが第1四半期中に出荷開始されるとしている。
また、Celeron-800MHzを搭載した製品は6日(米国時間)からラスベガスで開催されるConsumer Electronics Show(CES)で登場するとしている。ascii24ではCESで登場するCeleron-800MHz搭載製品についてもレポートする予定である。

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