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ALEX-TD780/ALEX-TD580

ALEX-TD780/ALEX-TD580

2001年01月02日 00時00分更新

文● 山崎

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ALEX-TD780/ALEX-TD580

アレクソン

4万9800円(ALEX-TD780)
3万4800円(ALEX-TD580)

アレクソンのTAといえば、ブランチ接続に対応した高品位なアナログポート、落雷プロテクタ内蔵、アナログ回線とISDN回線の自動識別など、ユーザビリティの向上を図る新機能をいち早く搭載することで定評がある。今回登場した「ALEX-TD780」は、アナログ回線の2系統接続に対応したほか、「ALEX-TD580」と共に3つのアナログポートを装備し、バックアップ用電池ボックスを内蔵するなどの機能アップが行われた製品である。

アナログ2回線をISDN1回線へシームレスに移行できるALEX-TD780

 ALEX-TD780は、アレクソンのTAのラインナップにおいては、液晶モニタを搭載しないタイプの最上位機種としてシリーズに追加されたモデルだ。本機の特徴はなんといってもアナログ回線の2系統入力に対応した点が挙げられる。TAへのアナログ回線入力というと、ちょっとピンと来ない人もいるかもしれないが、ALEX-TD780はアナログ回線からISDN回線へのスムーズな移行をサポートするための、「ISDN回線自動識別機能」を搭載している。これは、NTT側がアナログ/ISDN切り替えの局内工事を行う前からTAを設置しておき、アナログ回線では単にアナログポートの中継のみを行い、工事が終了しISDN回線への切り替えが終わるとTAが接続回線を識別して自動的にTA機能が動作を始めるというものだ。ALEX-TD780では、2つの入力端子を備えることで、現在はアナログ回線で電話機とファクスを2系統の回線で使い分けており、ISDN移行後はINSネット64のダイヤルインナンバーでの使い分けを行うといった場面に、スムーズに対応できるわけだ。SOHOや小規模な事務所、電話機のヘヴィユーザーなどでISDNへの移行を考えているなら利用価値の高い機能だろう。

ALEX-TD580本体
ALEX-TD580は、背面に搭載する端子数のほかは、ALEX-TD780とまったく共通の外観を持つ。機能的には、ISDN回線自動識別に対応しないなどの違いがある。

 ALEX-TD580は、電話回線の入力端子が1つになり、ISDN回線自動識別機能が省略されているのを除けば、機能的にはALEX-TD780と共通である。両機種共通の従来機種からの機能変更点は、アナログポートが1ポート増えて3ポートになり、落雷によるサージ電流からTAを保護する「落雷プロテクタ」が電源ラインとアナログポートに加え、U点にも対応し、従来は外付けのバッテリボックスを利用していた停電時のバックアップ用電源として、単3乾電池6本を収納する電池ボックスを内蔵し、ボディカラーがホワイトからブラックに変更されたところなど。アナログポートは従来機種同様、1ポートあたり3台(合計3μF/2KΩ)のアナログ電話機器のブランチ接続をサポートする。アナログポートが増えたことで、INSネット64の付加サービスの1つである「i・ナンバー」サービスをフルに活用できるようになった。ただし同時に接続できる電話機器は、3ポート合計で6台までしか対応していない点には注意したい。

 停電時にはバックアップ用バッテリによってアナログポートを1ポートのみ利用可能というTAが多い中で、ALEX-TD780/TD580は、AC電源利用時と同様にすべての機能が利用可能という点も特徴的だ。ちなみに内蔵電池ボックスにアルカリ乾電池を収納している場合のバックアップでは、S/T点にISDN機器を接続せず、アナログポートを1ポートのみ使用した場合、連続通話時間は約1.5時間となる。

 そのほかの機能は両機種とも従来機種をそのまま継承しており、外出先から携帯電話などでALEX-TD780/TD580に電話をかけ、プッシュトーンを利用して本体機能のほぼすべての設定変更を行える「リモコン設定」機能に対応するほか、遠隔地のPCからALEX-TD780/TD580にISDN回線経由で電話を掛け、オプションの「オンライン設定ソフト(4万9800円)」を利用して、TA本体の機能設定の変更や、ファームウェアのバージョンアップなどが行えるなど、メンテナンス性や利便性の高さを引き継いでいる。実際にリモコン設定を行うためには、設定したい項目ごとにプッシュトーン信号による操作方法を知っておかないといけないが、付属のマニュアルにはプッシュトーンによる設定操作の一覧が4ページにまとめられているので、このページをコピーするなどして手元に置いておけばよいだろう。



TD780/TD580設定ユーティリティ
本体機能の設定は、リモコン設定を利用するほか、アナログポートにつないだ電話機のトーン信号や、付属ソフト「TD780/TD580設定ユーティリティ」を利用しても行える。設定内容はファイルとしてPCに保存しておくことが可能。

 アナログポートは、INSネット64の付加サービスと同等の機能を、NTTとオプション契約を結ばなくても実現できる疑似機能を豊富にサポートしており、フレックスホン(キャッチホン、通話中転送、三者通話、着信転送)、INSなりわけサービス、INSボイスワープ、INSナンバー・リクエスト、でんわばんといったサービスに相当する機能は、基本契約のままで利用可能だ。さらに独自機能として、着信した電話の転送先が話し中などの場合に次候補の電話番号に転送する「追っかけ転送」、電話機の受話器をオフフックしたときにあらかじめ登録してある番号に自動的に電話をかける「ホットライン発信」なども装備する。ALEX-TD780/TD580を導入すれば、これまで無理だとあきらめていたような電話機の利用方法も実現できるだろう。

 アナログポート周りの機能の充実ぶりに対し、PCに接続して利用するデータ通信機能は、一般的なTAとして特に目立った点はない。対応回線はINSネット64のみで、通信するデータ量や、アナログポートの使用/未使用など使用するリソース量に応じて、データ通信に利用するINSネット64のBチャンネルの数を自動的に調整するBOD(Bandwidth On Demand)をサポートする。PCとの接続用にはシリアルポートに加えUSB端子も装備するので、高速なシリアルポートを搭載していないPCにおいても、MP接続のフルスペックを利用できるが、Windows 95/NT 4.0/2000ではシリアル接続でしか利用できない。Windows 2000用のUSBドライバが用意されていない点は残念だ。

 データ通信を行うTAとしては基本的な機能のサポートにとどまるが、ALEX-TD780/TD580の魅力は、多機能なアナログポートによってアナログ電話機器の活用の幅が大きく広がるところにある。データ通信機能にはそれほど多くは望まないがアナログ電話機をより便利に使いこなしたいと考えているユーザーには、ベストな選択肢のひとつであることは間違いない製品だ。

ALEX-TD780本体前面および背面
ALEX-TD780は、背面にアナログポートを3つ、S/T点を1つ、回線接続端子を2つ装備する。PCとの接続にはシリアルとUSBを利用できる。ALEX-TD580では、回線接続端子がU点1つのみになる以外は共通。両機種とも本体前面には動作状態を示すLEDを7つ装備する。一番上のボタンは着信転送機能あるいは留守応答機能のオン/オフをワンタッチで切り替えるファンクションボタン。
ALEX-TD780横置き本体
ALEX-TD780/TD580は付属のスタンドを差し替えることによって、横置きにも対応する。電源、DSUの切り離し、終端抵抗のオン/オフなどを行うスイッチ類は、縦置き時の底面部分に装備する。
製品名 ALEX-TD780 ALEX-TD580
接続回線 INSネット64 INSネット64
インターフェイス アナログ回線×2(ISDN回線接続時はU点として1ポートのみ利用可能)、アナログ×3、シリアル、USB U点、アナログ×3、シリアル、USB
対応OS Windows 95/98/Me/NT 4.0/2000 Professional、Mac OS 7.6以降 Windows 95/98/Me/NT 4.0/2000 Professional、Mac OS 7.6以降
サイズ 47.5(W)×137(D)×174.5(H)mm 47.5(W)×137(D)×174.5(H)mm
重量 300g 300g

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