最高に愉快なSLGをご紹介をご紹介。「ローラーコースタータイクーン」は，与えられた敷地内に歩道を敷き，アトラクションや飲食店を設置して，お客さんに存分に楽しんでもらいながら遊園地を経営していく箱庭タイプのSLGだ。「おもしろ景観キット」は本編と1999年11月に発売された拡張キット「遊園地再生計画」，そして今回新たに盛り込まれる拡張キット第2弾「おもしろ景観キット」の3本をセットにした，超お買い得決定版パッケージだ。(月刊ASCII DOS/V ISSUE2000年10月号より)
遊園地を経営しながら自分も全力で楽しめ！
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| 「岩だらけの土地にジェットコースターを10個つくろう！」という，新マップ「Rozor Rocks」。岩を削っていくより，どんどん道を延ばして広い敷地を有効利用した方が得策だ。 |
第2弾拡張キットの中身は，土地の地質やクリア条件の異なる新しいマップの追加と，遊園地の目玉アトラクション「ジェットコースター」を初めとした各種アトラクションの追加がメインだ。マップ数は，本編とふたつの拡張キット合わせて80本というから凄い。アトラクションはコースターだけで軽く10種類以上が追加され，しかも本作の醍醐味はコースターの設計にあるから，この1本だけで，軽く1年や2年は遊べてしまえるボリュームがある。以下では「設計のおもしろさとはなんぞや」というところをもう少し詳しく説明していこう。
ゲームで設置できるすべてのアトラクションには，興奮度，ハマリ度，ゲロ度という3つの項目が用意され，これがアトラクションのおもしろさを示す指標になっている。観覧車のように，興奮度は低いけれどハマリ度は高いといった一部の例外を除けば，これらのパラメータはおおむね正比例で表示され，全体の数値が高ければ高いほど多くの人が集まってくれる。
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| 「トイレどこ？ モレちゃうよ……」との意見多数。早速，トイレを園内にガシガシ置いていく。「ここの歩道は汚いな」は，清掃員の雇用とゴミ箱の設置で対処だ。 |
その最たるものがコースターで，園内がデパートの屋上にありそうなアトラクションに毛が生えたような状態でも，比較的安く仕上がる既製品（設計済み）のコースターをどかんを設置するだけで「あのコースターはスゲーよ！」というお客さんで引きも切らぬ人気になる。ところがしばらくすると，お客のほうも慣れてきて，「あのコースターはスリルがいまいちだね」という評価がちらほら見えてくる。こうなったら閑古鳥が鳴く前にコースターの改良に着手だ。高低に差を付ける，ひねりを加えるといった変化を付けるだけでも興奮度は増す。この改良で勘をつかみ，お客が再び「スリルがいまいちだね」などど生意気なことを言い出したら(というか必ず言い出すのだが)，今度は新しいコースターで，滑車がレールから吹っ飛ぶような凄い奴(ホントに吹っ飛ばすと，運転許可が下りないのだけれど)を設計してやろう。プレイヤーとお客の意地の張り合いこそが本作の醍醐味なのだ。
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| メニュー選択画面では，様々なコースターが元気に稼働している様子を見ることができる。よし！ 次は銀行に借金して水上コースターにチャレンジだ。 |
ちなみに，上記のようなお客の生の声は「顧客ウィンドウ」で知ることができる。お客の不満の声にまめに対処しながら経営していけば，最高の遊園地を誰でも作ることができる。この明快さも本作の大きな魅力のひとつだろう。長～く楽しめる1本である。
| 開発元 | Hasbro Interactive |
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| 発売元 | (株)マイピック(メディアクエスト) |
| 問い合わせ先 | 03-5805-3629 |
| 価格 | 7800円(発売中) |
| 対応OS | Windows 95／98＋DirectX 5 |
| CPU | Pentium-150MHz以上(MMX Pentium-200MHz以上を推奨) |
| メモリ | 32MB以上 |
| ビデオ | 640×480ドット／256色以上(Direct3D対応) |
| HDD | 50MB以上 |
| CD-ROM | 4倍速以上(8倍速以上を推奨、起動時必須) |
