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Macromedia Fireworks 4.0 日本語版

Macromedia Fireworks 4.0 日本語版

2000年12月25日 20時29分更新

文● 伊藤裕也

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Macromedia Fireworks 4.0 日本語版

マクロメディア

1万6000円
1万円(バージョンアップ価格)

マクロメディア「Fireworks」は、Webページのデザインに適した機能を持つWebグラフィックスソフトだ。Webページに使うイメージやロゴ、アニメーションGIFの作成はもちろん、マウスカーソルを載せるなどユーザーの行動によって画像を変化させる「JavaScriptロールオーバー」を用いたインタラクティブなボタンの作成まで、Webページの作成に関する幅広い要求に応えるツールである。そのFireworksに新バージョン「Macromedia Fireworks 4 日本語版」(以下Fireworks 4)が登場した。約1年ぶりのバージョンアップとなるFireworks 4では、ユーザーインターフェイスの改良に加えて、JavaScriptによるポップアップメニューへの対応、ロールオーバー効果の強化などの各種機能強化と、バラエティに富んだ内容となっている。ここでは、Fireworks 4の主な変更点を中心に紹介しよう。

インターフェイスの変更、改良でより使いやすく

Fireworks 4のメイン画面。作業領域の右下に新設されたランチャーバーを使えば、各種パネルを直接呼び出しできる。

 Fireworks 4では、マクロメディアのほかのWebパブリッシングソフト(Webサイトの構築から管理までを行えるHTMLコーディングツール「Macromedia Dreamweaver」や、Webアニメーションの作成に最適なベクターベースのグラフィックスツール「Macromedia Flash」など)と同じ操作環境を実現するため、ユーザーインターフェイスの一部を変更すると同時に改良を図っている。これはマクロメディアの進めるWebパブリッシングソフトの統一インターフェイスプラン「Macromediaインターフェイス」の一環で、具体的な変更点としては、ツールボックス内のツールの位置を移動、メニュー/サブメニューの構成の一部変更、キーボードショートカットの変更など、細かなレベルで広範囲に渡っている。だが、本稿をご覧になっている皆さんの気になるところは、そうした細かい点よりも、むしろ従来のバージョンと比べてどこが便利になっているのか? ということだろう。前バージョン(Fireworks 3)と比較して特に便利になっているポイントは、ズバリ「ランチャーバーの新設」「キーボードショートカットのカスタマイズ機能の追加」、それに「レイヤーパネルの強化」だ。
 最初に挙げたランチャーバーとは、レイヤーパネルやスタイルパネルなど頻繁に使う各種パネルを、作業領域から直接呼び出すための仕組みだ。ランチャーバーは作業領域の右下に設けられており、そこにあるボタンを押すだけでボタンに関連付けられたパネルを表示できる。普段非表示の状態にしているパネルも素早く表示されるので、細かいようだが何かと重宝する機能だ。

キーボードショートカットのダイアログでは、メニューに表示されるすべての機能のショートカットを設定可能だ。

 次のキーボードショートカットのカスタマイズは、文字どおりCtrl+アルファベットで呼び出すキーボードショートカットをユーザーが設定変更できる機能だ。ショートカットキーの変更はもちろん、標準ではショートカットが割り当てられていないメニューに新しくショートカットを追加することもできる。ユーザーがカスタマイズしたショートカットはオリジナルの「セット」として管理でき、HTMLへのエクスポート/インポートも可能だ。



レイヤーパネルではサムネイルを表示できるようになったほか、透明度の変更なども可能になった。

 最後のレイヤーパネルだが、今回のバージョンから各レイヤーに管理されたオブジェクトのサムネイルが表示されるようになった。これにより、以前に作ったオブジェクトがどのレイヤーに格納されたのか、すぐに見つけ出すことができるようになった。レイヤーにマスクを適用した場合は、マスクのサムネイルも表示される。さらに透明度の変更や標準・オーバーレイといった重ね合わせの処理も、レイヤーパネルから直接指定できるようになった。これにより、使い勝手は大幅に向上している。

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