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サンズ・ケイ、芸能人の“家”を訪問できる仮想都市サイトをオープン

2000年12月22日 21時47分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)サンズ・ケイは22日、芸能人やスポーツ選手などのバーチャルな“家”で、そのタレントの最新情報や映像を閲覧できる仮想都市サイト“サンズ・タウン”を発表した。

“サンズ・タウン”の画面。画面右側の矢印ボタンで街の中を自由に動き回ることが可能。動きに合わせて画面中央の街並みも変化し、お目当てのタレントの家の前に来ると表札が表示される

サンズ・タウンは、ウェブブラウザーを利用して、インターネット上のバーチャルな街をユーザーが歩き回り、街の中にある芸能人やスポーツ選手の家を訪問し、タレントの最新情報やプロモーションビデオなどを閲覧できるコンテンツサービス。

美川憲一さんの家。美川さんはこの家のほかに、サンズ・タウン全体のヘルプの声でも協力している

“芸能人街”、“スポーツ選手街”、“オフィス街”が用意されており、芸能人街とスポーツ選手街には、タレントやスポーツ選手がそれぞれ50人ほどバーチャルで“入居”する。

タレントの家では、プロモーションビデオなどの実写映像や、タレントの日記、最新スケジュールなどを閲覧可能。オフィス街では、企業名の入った看板をクリックすると、その企業のCM映像を閲覧できるようになっている。これらの映像配信には、日本アイ・ビー・エム(株)のインターネット/イントラネット用ビデオ映像ストリーミング配信システム『IBM VideoCharger』を採用している。

薬丸裕英さんの家の中。ウインドーやノートをクリックすると、ビデオ映像やタレントの日記を閲覧できる

そのほかサービスコンテンツとして、映画やレジャー情報、グルメ情報、スポーツ情報、占いなどを提供するという。

利用料金は、サンズ・タウンにアクセスし、街中を動き回ったり、タレントの家を訪問してプロモーションビデオを閲覧したりするだけなら無料。タレントの家で、毎週更新される最新スケジュールや日記を閲覧する場合は10~20円、最新ビデオ映像を鑑賞する場合は50~300円程度の料金が必要となる。

これらの小額の料金回収には、NTTコミュニケーションズ(株)の電子決済サービス“カルレ”を採用しており、ユーザーがサンズ・タウンで利用した料金は、ユーザーの毎月のNTT電話料金に加算して請求/徴収される仕組みとなっている。

同社は収益源として、上記のサービス利用料金のほかに、企業広告収入、他社の事業に対し場を提供することによるコミッション収入、会員データベースの利用収入をあげており、2001年度の売上を約65億円、2002年度売上を約98億円と見込んでいる。

本日都内で行なわれた発表会で、同社代表取締役社長の神山啓二氏は、「仮想都市で訪問者を引き付け、新しいビジネスを開拓する。芸能人やスポーツ選手の街を立ち上げ、吸引力を発揮する。似たような企画はほかにもあるが、われわれのアドバンテージは、(1)映像配信にIBM VideoChargerを採用し技術的な裏付けがある、(2)NTTコミュニケーションズの“カルレ”による小額取引回収システムの確立、(3)私(神山氏)が以前テレビ業界にいたため芸能界やスポーツ界にネットワークがあり、タレント個人ではなく組織的にアプローチできる、という3点があげられる。これらにより本格的なコンテンツができると思う」としている。

現在、サイズ・タウンの入居が公表されているのは薬丸裕英さん、美川憲一さん。同社は今後、タウンに入居するそのほかのタレントを決定し、2001年3月にサイトをオープンするとしている。

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