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インターネット博覧会のパビリオン内容を公開

2000年12月22日 20時04分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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内閣総理大臣官房新千年紀記念行事推進室は22日、2000年12月31日から2001年12月31日まで開催される新千年紀記念行事“インターネット博覧会”(以下、インパク)のパビリオン(コンテンツ)内容を発表した。

インパクサイトの入口となる“インパクゲート”の画面

インパクでは、国のパビリオンが2、国の機関のパビリオンが1、公益法人/NPOのパビリオンが29、国際機関のパビリオンが3、学校法人のパビリオンが3、地方自治体のパビリオンが64、民間企業のパビリオンが101ある。また、個人ホームページなどの自由参加パビリオンも随時募集する。

本日行なわれた発表会では、上記のパビリオンの中から現在公開可能なサイトの一部内容が紹介されたほか、メインゲート部分の企画/演出、構成などを行なうインパク編集長の糸井重里氏(2001年1月担当)と荒俣宏氏(2001年2月担当)が、それぞれの月の企画概要について説明した。

サイトマップの“インパクマップ”の画面。各パビリオンを15のコーナーに分類して紹介する
インパク内で行なわれているイベントへのリンクページ“インパク中央広場”
岩手県のパビリオン“黄金文化博”。奥州平泉の藤原黄金文化を紹介するサイト
三菱自動車工業(株)のパビリオン。参加者とともにクルマのユニバーサルデザインを考えるコーナーや、世界各地をドライブしている様子をメールで配信するコーナー、ラリーの裏情報コーナー、グッズ販売コーナーなどが用意される

インパク編集長(1月担当)の糸井氏は、1月のサイト企画として「自由で方向性のない“混沌”の場を作り出したい。インターネットにはいろいろな方向性があるということを1月に作っておく。具体的には、サイト上のドット(点)をクリックすると、紙芝居だったり、海外のクールなサイトだったり、さまざまなコンテンツを閲覧できるようにする。ドットは、どんなコンテンツがでてくるかわからないびっくり箱のようなもので、日を追うごとにこのドットを増やし、1月末には100程度のコンテンツを閲覧できるようにしたい」と説明した。

また、2月担当の荒俣氏は、「1月のドットの世界を楽しむ道を作るため、2月はリンクをテーマに展開する。インターネットの中で道草を楽しめるようなリンクを貼りたい」としている。

発表会で挨拶に立った内閣特別顧問の堺屋太一氏は、「IT革命を進める上でまず必要なのはハードとソフト。ハードの充実は民間主導で行なうが、学校や公共施設への設置は政府が行なわなければならない。また、ソフトを全国民が使えるようにリテラシーを強化しなければならない。しかし、ハードとソフトが揃っただけではだめで、面白く楽しいコンテンツを作ることが重要。その楽しみを作るきっかけとしてインパクがある。インパクのサイトでは随時投票や投書を受け付け、全国民の意見を取り入れて育っていく。期間の最後には、サイトの規模がスタート当初の数倍に膨れ上がるだろう。全国民が参加できる博覧会であり、終わったときには日本国民の集約的な考えかたや美意識が蓄積されるだろう」と語った。

左から、荒俣氏、あらたにインパク編集長となった清水ちなみ氏、堺屋氏、糸井氏、こちらもインパク編集長にとなった栗山英樹氏。栗山氏は、「スポーツ担当ということで、現場にいていつも感じる人のすごさを表現し、皆さんにスポーツを楽しんでもらいたい」、清水氏は「くだらないものの中に何かが潜んでいるかもと思っており、それらを集めたいと考えている。生活していく上で役に立つものからテーマをみつけていきたい」とそれぞれコメント

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