バンダイより21日、プレイステーション2(PS2)用のアクションゲーム「機動戦士ガンダム」が発売となった。同タイトルはTVアニメ放映以来実に数多くのファンを魅了していくつもの続編を生み出し、さまざまなプラットフォームで数多くゲーム化されてもいるが、同製品はその最新作だ。そんな注目作発売当日のアキバをレポートする。
並んでいる人はいたが…
午前9時のメッセサンオー本店前。並んでいる人はまばら |
10時開店のメッセサンオー本店ではものすごい行列ができているのかと思いきや、人が集まりだしたのは8時半過ぎから。しかも、お目当てのソフトを聞いてみると、“ガンダム”の名を即答する人はそれほど多くない。ドリームキャスト用のオンラインRPG「ファンタシースターオンライン」の人気が高く、開店前に集まった人10数人に聞いてみた限りでは、ガンダムとファンタシースターオンラインの人気は半々といったところだ。また、他店でもせいぜい数10人が並んでいるという程度で、パニックになっているようなショップはなかった。
それでも開店前にはそれなりの人だかりができていた |
メッセサンオー本店によると、現在、ソフトは通信販売や予約販売がメイン。そのため、早朝ないしは前日から行列を作って並んでまでソフトを買うという現象は少なくなってきており、よほど店頭限定の特典が魅力的であるという場合を除くと、行列にはならないとのこと。朝から長い列ができるのではなく、昼休みの時間帯やアフターファイブに予約券を持った人がやって来るようになっており、混雑が分散化しているという。インターネットの普及とともにオンラインでの予約が一般的になってきた昨今、コンシューマーゲームの注目タイトルに大行列ができるというのは昔の話になってしまったようだ。
ちなみに、ガンダムの売れ行きは「まあまあ」(メッセサンオー本店)。特に目立って売れているわけでもなく、ファンタシースターオンラインも含め、全体的に落ち着いた出足となっている。
一方で強者も発見
「持ってきた○万円は使い切りますよ」という威勢のいい言葉が |
一方、同店前には、ガンダムなど21日発売のソフトに目もくれないで段ボールを敷いて並び続ける人たちが10数名いた。聞いてみると、22日発売のパソコンゲームソフト発売に向けての列だという。列の先頭の人が並び始めたのはなんと20日の午後8時! 発売日2日前から並んでいる計算になる。予約を受けつけないソフトではまだこうした光景が見られるわけだ。いやはや、健康には気をつけてくださいね……。
【取材協力】