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コンパックとIBM、「MQSeries」を「Himalaya」へ移植

2000年12月21日 15時31分更新

文● ASCII24 Business Center 高島茂男

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コンパックコンピュータ(株)(以下コンパック)と日本アイ・ビー・エム(株)(以下IBM)は21日、コンパックの無停止型並列サーバである「NonStop Himalaya」へ、IBMのメッセージングミドルウェア「MQSeries」「同 Integrater」を移植することに関して協業すると発表した。

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NonStop Himalaya S74000

基幹業務との連携を強化

コンパックは、今回の協業によって、「日本では競争するような製品はほとんどないのではないか」(IBM理事でソフトウェア事業部長の長野一隆氏)という「MQSeries」「同 Integrater」によって、「Himalaya」と基幹業務の連携を強化し、顧客のニーズに応えることができるとしている。

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握手を交わすコンパックの荒野泰男常務取締役とIBMの長野一隆理事(左から)

1対1のメッセージのやり取りを実現する「MQSeries」については、過去に移植が行なわれたが現在ではバージョンが古くなっており、今回の協業により最新のバージョンを移植する。n対nのやりとりができる「同 Integrater」の「Himalaya」への移植は今回が初めてという。

IBMは、すべてのOSをサポートするという戦略を取っており今回の協業もその一環という。最近両社は、コンパックのパソコン「プレサリオ」にIBMのソフト「ViaVoice」を添付することや、日本チボリシステムズ(株)の「Tivoli Enterprise製品」をコンパックにOEM提供するといった提携を行なっている。

移植作業については、両社の技術者が相互に交流して開発を進めるといい、「来年の春ごろに最初のバージョンを予定」(コンパックの酒井孝雄システム統括本部本部長)という。コンパックでは、東京・天王洲の本社内にあるZLEシステムラボにおいて、「MQSeries」の導入支援・研修センターを設置する予定だ。


ニーズがあればアプリケーションサーバの移植も

両社は今回の「MQSeries」の移植だけでなく、「IBMのWebSphere系も移植していく」(酒井氏)と語った。コンパックは、「WebSphere」だけでなく顧客のニーズがあれば日本BEAシステムズ(株)の「BEA WebLogic Server」などの移植も検討するとし、「NonStop Himalaya」を社内利用からB2B利用へ拡大していくという意欲をみせた。

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