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ニコン、高密度8cmCD-Rを開発

2000年12月20日 15時56分更新

文● 編集部

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(株)ニコンは19日、高密度8cmサイズのCD-Rの開発に成功したと発表した。同社では、この高密度8cmCD-Rの製造に必要な同社オリジナルの『スタンパー(金型原盤)』をディスク製造メーカーに販売することで、新たな事業機会の創出を図っていくとしている。『スタンパー』の販売開始は未定。

製品写真
高密度8cmCD-R用『スタンパー』

『スタンパー』は、光ディスクを射出成形機で製造する際に、光ディスクの表面に刻まれるnm(ナノメートル)単位の細い溝を形成する精密な金型原盤。ディスクの品質を決める重要な原盤として、nmレベルの精度が要求され、その製造には、LSI製造に用いられるのと同様なフォトリソグラフィー技術を用いる。数万回の使用で交換が必要な消耗品。

今回開発した8cmサイズのCD-Rは、記録容量が300MB(CDの録音時間は34分)で、現行のCDプレーヤーやCDライターと互換性があるという。従来品に比べ約1.5倍以上の記録容量の300MBに高めることで、これまでと同様のデータの記録に加え、画像、音楽といった大容量データの用途においても標準の記録メディアになることが期待されるとしている。今後は、高密度化を350MB(CDの録音時間は40分)にまで実現する予定で、さらに、4~10倍速のハイスピードで書き換えが可能な8cmCD-RWでも、300MB以上に高密度化したものを開発していくとしている。

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