凸版印刷(株)は19日、高価格な測色器を必要とせずに、液晶およびCRTのディスプレープロファイル作成ツール『CS-Profile Card for Monitor』を開発したと発表した。
このツールは、安価な画像印刷物とディスプレーの色を目視で見比べることによってディスプレーのプロファイルを簡単に作成するもの。同社では、この目視によるディスプレープロファイル作成に最適な画像印刷物チャートの設計、開発を行ない、それを自社の印刷工程において高精度に量産する体制を整えたという。同社では、この『CS-Profile Card for monitor』を従来から販売している『ColorStationeryシリーズ』の新ラインナップと位置づけ、2001年1月に液晶、CRTディスプレーの高付加価値機能として国内外のディスプレーメーカーに販売していく。それとともに、ウェブサイトを運営しているアパレル通販会社などに向けて、商品により近い色をディスプレー上で再現できるウェブ環境のソリューションとして提供していく計画としている。
また、従来の『ColrStationeryシリーズ』が製版印刷業界向けのプロフェッショナルツールであったのに対し、『CS-Profile Card』は国内外のディスプレーメーカー、通販会社をはじめとするウェブサイト運営会社に販促活動を行ない、今後はインターネット市場も視野に入れたカラーマネジメントビジネスを展開していく。