シスコシステムズ(株)は18日、コアバックボーンルーター『Cisco 12000GSRシリーズ』用に、IPv6に対応したルーター制御ソフト『Cisco IOS Software』を開発し、エンドツーエンドのIPv6ネットワークソリューションを提供すると発表した。
国内のISP各社は、IOSの更新により既設のルーター『Cisco 7200/7500シリーズ』のIPv6対応を進めている。今回、ISP各社のコアバックボーンを構成する12000GSRシリーズも、IPv6対応のIOSが開発されたことで、エンドツーエンドでIPv6対応になるとしている。特に、(株)インターネットイニシアティブ(IIJ)では、IPv6対応の12000GSRシリーズの評価導入を、既に開始している。
『Cisco 12000GSRシリーズ』 |
また、米シスコシステムズ社のSteve Deering氏(IETFのWG議長も務める)が来日し、18日から19日まで大阪で開催中の“Global IPv6 Summit”において、同社のIPv6への取り組みや対応計画を発表する。また、会場に隣接する“シスコシステムズIPv6特設展示会場”では、12000GSRシリーズのコアネットワークとxDSLによるブロードバンド接続を組み合わせ、家庭用情報端末を用いたIPv6ネットワーキングソリューションを展示する。同ソリューションには、(株)アクセスが開発した組み込み機器向けのIPv6対応プロトコルスタックを利用している。