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NTT、光・IP通信網サービスの試験提供を開始

2000年12月18日 20時00分更新

文● 編集部

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東日本電信電話(株)と西日本電信電話(株)は18日、光加入者回線をアクセスラインとした定額制インターネット向け高速サービス“光・IP通信網サービス(仮称)”を、26日に試験サービスとして提供開始すると発表した。試験サービスの期間は26日より2001年6月25日までの6ヵ月の予定。

“光・IP通信網サービス”は、インターネットへの最大10Mbpsのアクセスラインとして、直接ユーザー宅などへ光加入者回線を提供することにより、NTT東日本およびNTT西日本の地域IP網を介して、ユーザーが契約するインターネットサービスプロバイダーに接続するネットワークサービスの試験提供。利用形態として、標準的なLANインターフェースである10BASE-Tを端末インタフェースとする。また、ISPを選択するためにPPPoE(Point-to-Point Protocol over Ethernet)を使用する。

サービスは、伝送速度が最大10Mbpsのベストエフォート型の“基本メニュー”と、基本メニューに対し収容数を制限することにより1契約者あたりの帯域を多く取ったタイプの“高スループットメニュー”、複数の端末インターフェースを持つ回線終端装置により、複数のユーザーを1本の光加入者回線で多重伝送するタイプの“集合住宅向けメニュー”の3メニューを用意する。

提供エリアは、NTT東日本が東京都・港区、品川区、渋谷区、新宿区、千代田区、中野区、目黒区の一部(霞ヶ関収容ビル、青山収容ビル、三田収容ビル、芝収容ビル、東渋谷収容ビル、赤坂収容ビル、白金収容ビル、淀橋収容ビル)で、NTT西日本は大阪府・大阪市の一部(大阪中央収容ビル、船場収容ビル、北浜収容ビル、大阪北収容ビル、大阪東収容ビル、大阪南収容ビル)となる。試験ユーザー数はNTT東日本が2000ユーザー程度、NTT西日本は1500ユーザー程度を予定している。

提供料金は、契約料が800円、月額使用料が基本メニューが1万3000円、高スループットメニューが3万2000円、集合住宅向けメニューが3800円、初期工事料は基本メニュー、高スループットメニューともに2万7100円、集合住宅向けメニューは1万1900円。なお、利用にあたっては月額利用料のほか、ISPの利用料金も必要となる。

試験サービスでは、“ユーザーおよびISPから見た伝送品質、通信特性の検証”、“利用シーンを含めた需要動向の把握”、“光加入者回線の施工方法、運用方法の検証”、“さまざまな光加入者回線の伝送方式および装置構成の検証”を行なう。

なお、両社は2001年春をめどに最大100Mbpsの光加入者回線の伝送方式についても検討していくとしている。また、収容ビル単位にISPに接続するアクセスサービスについても、ISPの要望に応じて提供する予定。

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