ASUSTeKの「CUSL2-C」登場からしばらく経った今週、ようやくアキバで2製品目となるEPoX製i815EP搭載マザーボードが販売された。型番は「EP-3SPA3」。i815EPはi815Eから内蔵のビデオ機能を省略したチップセットである。
同製品は、EPoXのi815E搭載マザーボード「EP-3S2A5」とレイアウト的にはほとんど同じ。基本的にはチップセットをi815Eからi815EPに載せ変えただけであるようだ。構成はDIMM×3、AGP(4Xモード対応。非AGP Pro)×1、PCI×5、CNR×1。オンボードでAC'97準拠のサウンドチップを搭載し、IDEはUltra ATA/100に対応している。FSB設定クロックは66~250MHzまで、1MHz刻みで変更可能。Vcore電圧は+0.3Vまで0.05V刻み、VIO電圧は3.45~3.65Vまで0.025V刻みで別個に変更できるなど、EP-3S2A5と同じくオーバークロッカーを強く意識したマザーボードだ。
ちなみに、見た目でEP-3S2A5と決定的に違うのはCOMポートの数。EP-3S2A5では、一般的なATXマザーボードでCOM2ポートがある部分にD-Sub15ピンのビデオ出力端子が装備されており、COM2を使用する場合はパッケージに同梱されているCOM2ハーネスを接続する必要があった。しかしEP-3SPA3ではビデオ機能を持たないため、COMポートが並んで2つ配置されている。
同製品には日本代理店であるマスタードシードによる日本語マニュアルが添付されており、初心者にも扱いやすいマザーボードと言えるかもしれない。現在のところ在庫が確認できたのはコムサテライト1号店と高速電脳のみ。価格は両店とも1万5800円となっており、i815系マザーボードとしては安めの価格となっている。
【取材協力】