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3980円PCは使い物になるか? ~中古PC奮闘記~

2000年12月16日 04時40分更新

文● 水野

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 切りつめ切りつめ爪に火を灯し、狙うは一つ掘り出し物。ハイエンドなど眼中になし、動いて使えれば全て良し。Pentium4? それ美味しい? 1万以下になったら考えるけどぉ~と、後戻りできない領域に入り込んでいる気がしないでもない今日この頃、読者の皆様におかれてはいかがお過ごしであろうか。という訳でビンボーな貴方のために送る「ジャンクでGo!」第2回である。

 今回のお題…は、実は打ち合わせ前に決まってしまっていた。前回中古屋巡りをしている際に、実にナイスな物件を見つけてしまったからである。
 ジャンク/中古系ショップと言えど、そうそう汚くてごみごみしている所ばかりではない(そういう所もあるが…)。小奇麗でいちげんさんOKを装いつつ、入ってみると何気に品揃えが濃かったりする、行きつけのショップQC PASS。弁当箱のごとく積み重なった在庫の同型機を従え、異様な価格の値札で武装し、ソイツはWindowsデスクトップを静かに表示していた。

げっ! ノートPCが3980円!

 中古ノートPC「ThinkPad 345Cs」。486DX-75MHz、メモリ4MB、HDD340MB、10.4インチDSTNカラー液晶で3980円! 3980円ですよ奥さん!
 いかにこの時代(モデル発表は95年)のPCでも、普通は4桁台後半の値段が相場である。2000円台~3000円台のものがあったとしても、露店かジャンク屋で動作保証なしというのが当然。しかしこの345Csは、店頭でしっかり動いていたのである。Windows 95がサクサクと! 買いでしょうコレは!

 えっ、なになに、「売り物はOS未インストール状態なんで自分で何とかしろ」と? んー、ま、何とかなるでしょ。OKOK。そうそう、さすがに4MBじゃキツいからプラス2000円で増設メモリも一緒によろしく。よっしゃよっしゃ。がはははは。

「ThinkPad 345Cs」。Windows 3.1時代の300番台=ビジネス向けコストパフォーマンスモデルである。相当使い込まれた物らしくキートップがてかてかに磨り減っていたりするが、状態は上々
マウス、シリアル、パラレル、外部モニタ出力、マウス、PCカード一丁。インターフェイスはたったこれだけ
メモリは標準で4MB。しかし本体とのセットだと16MBメモリカードが2000円だったので、当然購入

はて、どうやってインストールしたものか?

 さて、がっちりしたキータッチの快感に酔いしれている場合ではない。買ったはいいが大問題が存在するのだ。なにしろコイツ、当然のごとくCD-ROMドライブは付いていない。そこへどうやってOSをインストールするかである。

 まずEthernetポートはないのでこのままではネットワークインストールできない。ただ、PCカードスロットはあるのでそこにEthernetカードを繋いで…いや、だったらPCカード接続のCD-ROMを繋いで…。しかしいずれにせよ、MS-DOS上でドライバの設定が必要(らしい)ので、やってやれないことはないだろうが難しそうである。

 ならば、私ができる最も簡単な方法で行こう。すなわち、HDDを取り出してデスクトップPCに接続、Windowsのインストールに必要なファイルを直接HDDにコピーし、再び345Csに戻してセットアップを実行するのである。DOSの知識はなくとも私にはプラスドライバーがある! ささ、分解分解っと。

HDDにアクセスするためキーボードを外す。くーっ、筐体に傷が~
HDDは金属カバーに入ってネジ2本で止まっているだけ。思わず換装したくなったが…
取り外したHDDとカバー。ちなみにHDDについているのが今回の大地雷である変換コネクタ

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