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レゴ ロックレイダース

レゴ ロックレイダース

2000年12月15日 20時13分更新

文● 尾関

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レゴ ロックレイダース

アイドスインタラクティブ

オープンプライス
(直販価格 5712円)

多くの人が子供の頃に遊んだことがあるであろう、ブロックおもちゃ“レゴ”。最近はカワイイ小物/雑貨としての人気も定着し、いまや子供のみならず大人たちも巻き込んで、ひとつのキャラクターブランドとして認知されるまでに至っている。アイドス・インタラクティブが1999年より発売しているレゴを題材にしたPCゲームシリーズも、年齢層を問わず好評のようだ。シリーズ最新作「レゴ ロックレイダース」は、同名のレゴブロックシリーズをベースにしたミッションクリアタイプの3DリアルタイムSLGである。

ちっちゃい、ちっちゃいおもちゃのオヤジ

序盤のステージで余分に掘った資源を使い任務に関係ない車両を製造。やはり地底といえばドリルが基本だ。ゲーム画面というよりまんま現場画面といった感じである。みんな、あの黒いお弁当ジャー持参であろうことが容易に想像できる。
チュートリアルやブリーフィング時にでてくるオッサン。ゲーム中にも頻繁に登場してアドバイスやゲキをとばしてくれる。すなわち現場監督。

 ゲームの内容は、各面ごとに定められた任務を、レゴのミニフィギュアに命令を与えてこなしていくというもの。基本は壁面を掘削することで得られる各種の資源を使って、建物や車両を作っていくことだが、最初の8面はチュートリアルとなっており、画面の指示に従っていけば自然と操作を覚えることができる。
 といっても、そもそもレゴシリーズは、ブロック遊びが楽しくてたまらない子供にも問題なく遊べるように工夫されており、操作はマウスのみの大変シンプルなものだ。もともとはかわいいレゴなのに、登場するキャラクターはやけにオッサン風であったり、ゲーム中に落盤や酸欠といったいかにも実際の現場っぽい事故が起こるのもギャップがあっておもしろい。オヤジっぽいしゃべりの赤ちゃん人形のような雰囲気である。



ステージによってはかなり頻繁に落盤が起こる。なるべく岩壁を固めながら掘り進もう。また、酸素がゼロになってもゲームオーバー。共に地底の作業では常に気をつけるべき点だ。
任務完了すると、テレポートしてステージクリアとなる。が、むしろ“撤収!”という感じ。

 地下資源から作れる建物や車両にはおのおの役割があり、その役割と地形の関係がちょっとしたパズルになっている。また、それらの生産にはランク付けのようなものがあり、下級の物より先に上級の物は作れない。これもゲームの軽いアクセントになっている。
 しかし、このゲームの最大の魅力はもっと別なところにある。それは地底で資源を掘り出し、建物を建てていると、まるで秘密基地を作っているかのような気分になれることである。基地(しかも地底!)というものが、少年の心を持つものにとっては、常に原始的な魅力に溢れている。誰しも少年の頃には、ゴミのようなおもちゃ(心の中では武器)を持ち寄って森の中などに秘密基地と称するものに集い、たむろした記憶があるだろう。そんな魅力がこのゲームにはあふれているのだ。



モンスター襲来! 少年の頃に秘密基地で銀玉鉄砲片手に思い描いた世界がここにある。
 この秘密基地的な雰囲気は、ゲームも序盤を過ぎ、モンスターが攻めてくるようになるといよいよ高まってくる。岸壁から徐々に現れるモンスター! 発見次第警報を鳴らし基地を防衛する! 銃でモンスターを追い返す! 少年の頃、守るべき基地は作れても戦うべき相手はなかった。それがいま、おもちゃの銃の先にはモンスターがいるのである。心の中に今なおおもちゃの鉄砲を携えてる人に強くお勧めしたい1本である。
開発元 アイドス・インタラクティブ(株)
発売元 開発元に同じ
問い合わせ先 052-775-8380
価格 オープンプライス(発売中)
対応OS Windows 95/98/Me+DirectX 7a
CPU MMX Pentium-233MHz(PentiumII-266MHz以上を推奨)
メモリ 32MB以上(64MB以上を推奨)
ビデオ 640×480ドット/6万色以上
HDD 300MB以上(500MB以上を推奨)
CD-ROM 4倍速以上(起動時必須)

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