このページの本文へ

日商エレ、ウェブページのアクセス時間測定サービスを開始

2000年12月15日 19時45分更新

文● 編集部 桑本美鈴

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

日商エレクトロニクス(株)は15日、米Keynote Systems社と提携し、Keynote社の“Webパフォーマンス測定サービス”を日本国内向けに提供すると発表した。

サービスについて説明する日商エレクトロニクスのインターネット事業推進部長である宗尾司氏

ISPからウェブサーバーまでのアクセス時間を測定

Keynote社のWebパフォーマンス測定サービスは、任意のISPからウェブページにアクセスし、応答が返ってくるまでの時間を測定するもの。サービスを利用したいユーザーが、ISPとアクセス先のウェブページ(1ページ)を指定すると、ISPからそのウェブページまでのアクセス時間を1時間ごとに1日24時間測定する“Keynoteパースペクティブ”、検索ページやチケット予約ページなど、文字を入力してデータベース処理を行ない検索結果を表示するウェブページの、入力から結果表示にかかるまでの時間を測定する“トランザクション・パースペクティブ”の2種類がある。

測定結果は“測定・診断レポート”として、サービス利用ユーザーにメール送信される。前日分の測定結果をレポートする“デイリーE-Mail”のほか、ユーザーがあらかじめ指定しておいた最大アクセス時間の設定値を超えた場合に送信する“警告E-Mail”、サービスの測定記録ログをデータごとユーザーに送信する“測定記録ファイル転送”も用意されている。また、専用ホームページにアクセスし、ユーザー専用IDとパスワードを入力すると、時間帯別や地域別、ISP別のアクセス比較表をホームページ上で閲覧できる。

申込んだ翌日から利用可能

サービス開始日は12月18日で、サービス申込後、1~2日で利用できるようになる。測定地点は、サービス開始当初は東京3ヵ所(IIJ、PSINet、NTTPC)で、今後さらに東京に1ヵ所、大阪に1ヵ所増える予定という。ワールドワイドでの測定地点は100ヵ所以上。

サービス料金は、日本国内のISPを利用する場合が1ウェブページ当たり月額2万5000円、香港/韓国などアジア地域のISPを含めた場合が月額3万円、アジア地域とオセアニア地域のISPを利用する場合が月額10万円、ワールドワイドでのISPを含めた場合が月額25万円。

また日商エレクトロニクスは、(株)アイピイ・ネットとも協力し、KeynoteのWebパフォーマンス測定サービスの結果が思わしくなく、改善を求める企業ユーザー向けに、アイピイ・ネットが提供する問題分析サービスを提案するという。アイピイ・ネットの問題分析サービスは、ネットワークのスペシャリストがウェブサーバーが遅くなる原因を調査/分析し、改善方法を提案するもの。分析期間は1ヵ月で、価格は個別見積となる。

本日都内ホテルで行なわれた発表会で、日商エレクトロニクスのインターネット事業推進部長である宗尾司氏は、「既存の測定サービスは、個人のパソコンからISPを経由しウェブサーバーにアクセスして戻ってくるまでの時間を測定しているが、個人からISPまでの回線状況は、専用線もあり一般回線もありとさまざまで、結果もばらついてくる。ISPからウェブサーバーまでのアクセス時間を測定する方法が、最も公平だろう。われわれは、この測定サービスを提供することで、グローバルな視点でパフォーマンスのよいインターネット構築のコンサルティングを行ないたい」と説明した。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン