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NTTデータとエプソン、コンビニ店舗の窓を利用した広告メディア実験を開始

2000年12月14日 20時36分更新

文● 編集部 佐々木千之

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(株)エヌ・ティ・ティ・データとセイコーエプソン(株)は14日、コンビニエンスストアーの窓に動画像を投影する広告メディアの事業化を検討するため、2001年2月から3月まで(株)デイリーヤマザキと(株)ファミリーマートの15~20店舗で実証実験を行なうと発表した。

実験のイメージ
今回の実証実験のイメージ

このシステムは、コンビニエンスストアーで使われている衛星通信システムやインターネットによるデータ配信システムを利用して、動画の広告コンテンツを各店舗に置かれたサーバーに配信・記録し、それを店舗の窓にプロジェクターを使って投影するというもの。コンビニエンスストアーは多数の人々が往来する場所に立地し、かつ多数の商品を販売しており、広告の販売促進効果が高いと期待できるとしている。

山口重樹氏NTTデータ、産業システム事業本部コンサルティング担当部長の山口重樹氏

NTTデータ、産業システム事業本部コンサルティング担当部長の山口重樹氏は「コンビニエンスストアーには、毎日700~800人の来店客があるが、店舗の前を通る人はその数倍~10倍にあたる5000~1万人といわれている。これはコンビニ1000店舗に換算すると500万~1000万人で、テレビの広告に匹敵する数」という。

今回の実験のシステム概要
今回の実証実験のシステム概要

実証実験では、店内の天井にセイコーエプソンの液晶プロジェクター(800×600ドット、1500~2000ANSIルーメンクラスの製品)を設置し、窓に貼った対角40インチの特殊フィルムに画像を投影する。CRTディスプレーや液晶ディスプレー、プラズマディスプレーなどは直射日光下では、画像がほとんど視認できなくなるが、この方式では直射日光下でも夜間でも十分な画質での映像再生が可能としている。また、実験における広告認知者の計測は、(株)エヌ・ティ・ティ ファシリティーズが開発した、デジタル画像処理による人数計測システムを応用する。

広告コンテンツ提供は、日清食品(株)、山崎製パン(株)、日本たばこ産業(株)(飲料)といった食料・飲料メーカーの他、トヨタ自動車(株)、エイベックス(株)、サンケイスポーツ((株)産経新聞社)、ドリームネット(株)や、損害保険会社5社が行なう。さらに大手テーマパーク会社、化粧品会社、飲料メーカーも参加する予定としている。コンテンツ内容は、店の前を通り過ぎる時間に合わせた、数秒程度のオリジナル広告や、ニュースなどとしている。また、インターネットへアクセスできる携帯電話を使って、見たい映像を選ばせるというようなインタラクティブな広告の仕組みも提供する予定。

エプソンのプロジェクターとフィルムのシステム
映像表示に使われるエプソンのプロジェクターとフィルムのシステム。店舗への設置時には天井からつり下げられる

NTTデータとセイコーエプソンでは、実証実験後の6月をめどにこのシステム事業化のための会社を設立する意向で「新しい広告媒体として育てていきたい。コンビニエンスストアーのほか、ガソリンスタンドや駅、スーパーなどへも展開していきたい」(山口部長)としている。

なお、セイコーエプソンでは、今回のシステムで利用される、窓に特殊フィルムを貼ってそれに液晶プロジェクターを使い投影する製品を'98年から販売しているが、いままでに数10台程度の販売に留まっており、今回のシステムで一気に売り上げを伸ばしたい意向だ。

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