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ウエルストンシステムと東芝情報システム、Solaris8搭載ノートPCを発表

2000年12月14日 14時24分更新

文● 編集部 佐々木千之

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(株)ウエルストンシステム(※1)と東芝情報システム(株)は14日、OSにSolaris8 for Intelを採用したノートパソコン『PairPalette Note(ペアパレット・ノート)』を発売すると発表した。販売はウエルストンシステムが行ない、2001年1月28日に出荷予定。価格はオープンプライスだが、2001年3月末まで44万8000円のキャンペーン価格で販売する。

※1 パソコンベースのUNIX機の製造、販売を手がける企業。'95年2月設立。本社は群馬県高崎市、資本金は4500万円。

『PairPalette Note』
Solaris8 for Intelを搭載して発売される『PairPalette Note』(画面はダミー)

PairPalette Noteは、(株)東芝が6月に発表した企業向けオールインワンノートパソコン『DynaBook Satellite 4360』(Mobile Pentium III-700MHz、64MBメモリー、20GB HDD、15インチの1024×768ドットカラーTFT液晶ディスプレー、CD-ROMドライブ、FDD内蔵)にサン・マイクロシステムズ(株)のSolaris8 for Intelと東芝情報システムが開発した専用ドライバーソフトを搭載した。

ノートパソコンでSolaris8を稼働させるためには、ノートパソコン用グラフィックチップのディスプレードライバーソフトなど、ノートパソコン特有のハードウェアのためにドライバーソフトが必要だが、これまではサンがそうしたドライバーソフトを供給しておらず、また開発に必要な情報も開示されていなかった。今回、東芝情報システムが、米サンの協力を得てドライバーソフトの開発に必要な情報の開示を受けたとしている。なお、今回発売されるPairPalette NoteではOpenGL、USB、PCカードについては未サポートで、2001年春以降に対応する予定。

石井社長と藤正社長
ウエルストンシステム代表取締役社長の石井健治氏(左)と東芝情報システム代表取締役社長の藤正顯氏(右)

ウエルストンシステムの石井健治代表取締役社長によると、ASP事業に関わる技術者の間では、ホストとして多く使われているSolaris8を搭載したノートパソコンに対する根強い要求があり、東芝情報システムの協力を得て販売することにしたという。当初のモデルではOpenGLやUSB、PCカードをサポートしないが、これは当面要求されている用途においては不可欠の機能ではないと判断し、市場への投入を急いだ。ただし、CADなどのアプリケーションを利用するユーザーからの要望もあるため、これらに対応するドライバーソフトの開発を急ぎ、2001年半ばには提供したいとしている。初年度の販売目標は8000台で30億円の売り上げを見込む。

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