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Iwill製DDR対応マザー「KA266-R」が少数販売開始! 一瞬で完売

2000年12月09日 16時08分更新

文● Jo_Kubota

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 ようやくエンジンのかかりはじめたDDR SDRAM関連市場。すでにGigabyte製「GA-7DXC」が販売開始されているが、同マザーボードの公式対応メモリはPC2100(DDR 266MHz)ではなくPC166(DDR 200MHz)止まり。そんななか、ついにPC2100対応を謳うIwill製マザーボード「KA266-R」が9日、CUSTOMへ入荷した。PC2100対応マザーボードとしては、はじめての製品になる。



「KA266-R」

早くも現れた“遊べる”マザー

11月下旬からいくつかのショップで動作デモが行われていたので、この箱を見た人も多いだろう

 GA-7DXCがNorth Bridgeに“AMD761”、South BridgeにVIAの“VT82C686B”というチップセットであるのに対し、KA266-Rが搭載するチップセットはALi(Acer Laboratories Inc.)製“ALiMAGiK 1”。“M1647”(North Bridge)+“M1535D+”(South Bridge)という組み合わせだ。FSB設定クロックは266/200MHzに対応し、メモリはPC2100/PC1600のDDR SDRAM(それぞれ133MHz/100MHzの2倍で動作)をサポートする。IDEの転送速度はUltra ATA/100に対応。拡張スロットはAGP(4/2x)×1、PCI×5、AMR×1を持つ。



North Bridge“M1647”の上には、誇示するかのごとく“Powered by DDR”とプリントされたヒートシンクが
South Bridge“M1535D+”

 また、GA-7DXCにはない特徴として、KA266-“R”の名でも分かるように、オンボードでAMIのIDE RAIDコントローラ“AMI80649”を搭載。RAIDレベルは0/1/0+1をサポートする。このため、IDEは合計4チャネル装備されることになる。またオンボードサウンドチップとしてC-Media製“CMI8378”を搭載するため、アナログ4.1チャンネルの音声サラウンド出力も可能だ。



 なお、マニュアルによると、CPUの倍率変更がメモリソケットのそばのジャンパ設定で可能のようだ。FSB設定クロックについては100/101/102/103/105/107/110/120/ 126/133/136/137/140/142/146MHzまで15通りの設定ができる。



 さらに、今回入荷したKA266-RにはGA-7DXCと同様、Micron製のDDR SDRAMが同梱されている。ただ違うのは、容量が64MBでり、その基板が赤である点。メモリチップには、エンジニアリングサンプルであることを示す“ENG SAMPLE”のシールが貼られている。



DDR SDRAMは単品売りもされている

本格的な流通開始は来週?

 本家であるAMD760チップセットの供給不足からDDR SDRAM対応マザーボードの登場が遅れているなか、ALiMAGiK 1製品がこれほど早くリリースされるとは驚きである。ALiと言えば“Aladdin”でSocket7(Super7)時代に一世を風靡したが、ここ2年くらいはあまり元気が無かった。しかし再び世間の脚光をIwillと共に浴びることになりそうだ。
 なお、少数ではあるもののDDR SDRAMの販売が始まっており、残るはFSB 266MHz対応Athlonの登場を待つばかりとなった。CPUがフライング販売されるアキバでCPU以外の環境が先に揃ってしまうのは珍しい。

 ちなみに、3枚入荷したKA266-R(4万5800円)は一瞬で完売。来週中の入荷を予定しているショップもいくつかあるので、実際に商品を手に取れるのはそれまでのお楽しみ、といったところか。



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