ユーザーのマシンスペックが上がり、ATAPI接続のCD-RWドライブが全盛を迎えているが、かつては王者として君臨していたSCSIタイプのCD-RWドライブも黙ってはいない。今週は、立て続けに魅力的なSCSI接続CD-RWドライブがアキバに登場してきた。
衝撃! 超お買い得なCD-R/RWドライブ
“どう考えてもおすすめ”というポップが躍る |
まずは、衝撃が走るほど安いCD-RWドライブ。ZOA 秋葉原本店が販売している「CRD-BP3-IN」がそれだ。価格は1万9800円。なーんだ、と思う読者があるかもしれないが、それは以下を読んでからにしてほしい。
ドライブはサンヨー製の内蔵タイプ“CRD-BP3”を採用している。書き込み速度は最大12倍速、CD-RW書き換えは10倍速、そして読み出し速度は最大32倍速と申し分ないうえ、書き込み時のバッファアンダーランエラーを回避する機能“BURN-Proof”対応ドライブなのである。しかもSCSIモデル。これだけでも安いといえよう。
しかしそれだけではない。安過ぎるのでは? と心配してしまうほど、さまざまな製品がパッケージに同梱されている。具体的には以下のとおり。
- Ultra SCSI対応SCSIカード「AEC-6712TS」(SCSI BIOSなし)
- 50ピンSCSIケーブル
- CD-Rライティングソフト「nero Ver.4」
- ハイスピードCD-RW対応CD-RWメディア(1枚)
- ドライブ取り付け用ネジ
「AEC-6712TS」。ACHIP製SCSIコントローラを搭載している |
この値段でSCSIカードまで付いてくるのだからコストパフォーマンスは極めて高い。争奪戦が繰り広げられそうな予感だ。
YAMAHAの16倍速書き込みCD-RWドライブのSCSIモデル
ヤマハからは、書き込み最大16倍速モデルのSCSI内蔵型「CRW2100S-VK」が登場した。ATAPIモデル「CRW2100E-VK」は赤だったが、今回のSCSIモデルは緑のパッケージになっており、見た目で区別しやすくなっている。CD-RW書き換えは10倍速、そして読み出し速度は最大40倍速で、書き込み速度も含め、どれも現状では最速。パッケージにはライティングソフトとしてBHAの「B's Recorder GOLD」がバンドルされているほか、SCSIケーブル、ならびにドライブを固定するネジなども付属している。また、16倍速書き込み対応のCD-R、10倍速書き換え対応のハイスピードCD-RWメディアがそれぞれ1枚ずつ添付され、そのスピードを体感できるようになっている。まだまだ16倍速対応メディアが少ないことなどを考えるとうれしい配慮だ。
なお、すでに他社製品で実現されている、BURN-Proofや“Just Link”といった、バッファアンダランエラー回避機能には対応していない。この点はやや残念である。
インターフェイスはUltra SCSI。最大で20MB/秒のデータ転送が可能となっている。価格は、クレバリー1号店で2万9800円、コムサテライト3号店で3万780円、高速電脳で3万800円。
プレクスターからはデザイン重視の最新ドライブが
一方、プレクスターからは外付けモデル「PX-W1210TSE/BS」が登場した。すでに内蔵モデル「PX-W1210TS」は出回っており、機能的には従来製品と変わらない。書き込み速度は最大12倍速、CD-RW書き換えは10倍速、読み出し速度は最大32倍速となっている。
なお、フォルムは従来製品「PX-W124TSE/BS」と同じく、今回も辞書を横に置いた時のような形状。フェイス面はブルーで統一され、ボタン類はホワイトとなっている。インターフェイスはUltra SCSIに対応しており、BURN-Proofに対応する。
価格はクレバリー1号店で3万5800円、PCiN秋葉原で3万6800円。CD-RWドライブの性能に定評のあるプレクスター製の外付け最新ドライブということで、待っていた人も多いだろう。
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